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* 総会 *

気功文化の総会2015年


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気功文化の総会2015(1)

2015年6月2日


日曜日、東京王子で気功文化の総会をした。
総会だけでは一時間余りですんでしまう。十時から三時までは普通の講習をして、三時から四時までを総会ということにした。
午前中は『健身気功常用用語辞典』を使って、いろいろと繋げて論議をした。たとえば「き」のところの「気」と「気功」を引いてみる。「生命活動を維持する精微な物質」というのが中国での定義である。また中国古典文化の中では「世界のいっさいの生命活動はみな気の作用」だという。「気功」になると、「中華伝統文化の人体整体観に基づき、調心・調息・調身の鍛錬によって自身の健康状況を改善し、人体に潜在能力を開発し、心身の高度の調和を高める鍛錬方法である」とある。説明するとすれば
一、中国伝統文化が気功を作った。気功理論の大部分は紀元前250年から紀元前100年に語り尽くされた。
二、人体に対するホリスティックな見方、クオークも素粒子も人体であり、家族国家社会、宇宙全体が人体だと言う考え方にベースをおいている。
三、具体的には調心、調息、調身の鍛錬を通じてする。
四、自分で自分の健康状態を改善することはその一つだが、別にそれが全部ではない。
五、人体の潜在能力を開発する。それは気功のひとつの大きな狙いだが、いわゆる超能力とは全く異質なものであり、人体の各部が本来持っている能力を実現できるということである。
六、もうひとつの狙いは「心身の高度の調和を高める」ことである。
七、気功は鍛錬の方法のことであり、調心・調息・調身を基礎とし、心身の高度の調和を高めることを目的とした鍛錬方法である。
この七つのことが気功の定義には含まれている。
ここにはほかに「気化」「気感」「気機」「気功態」「気相」「気和」などの気のつく言葉が並んでいる。説明が大変な言葉が多いが比較的そうでない「気功態」を見てみよう。
「気功鍛錬の入静状態を言う。一般的な清醒状態あるいは安静状態とも違っている。また催眠状態とも昏睡状態とも違った、特殊な心理状態を指す。気功態の特徴は思惟活動が単一化し、雑念が減少しまた消失し、注意力が集中かつ安定し、心平気和、情緒安定、のびのびとし、内外の環境の刺激が減るか全く消失したじょうたいである」
じゃあそれは「入静」と同じ言葉なのか。「雑念」てなんなのか、「虚静」や「松静自然」「恬淡虚無」とどうつながって行くのか。などなどたどっていって何十項目も並べて行くうちに、気功についての理解はどんどん深まって行く。
午後は、簡単な背骨ゆらしなどの圧縮版をしてから、胡麗娟さんの映像を見て道教八段錦を研究した。明らかに健身八段錦のもとになったもので、一段、三段、五段、六段、七段の前半はよく似ている。胡耀貞の方が一世紀近く早いのだから、これは明らかに胡耀貞の道教八段錦を健身八段錦を作る時にまねたのである。ビデオを何度か見てから、実際にやってみた。四段は自発のスワイショウが二種類入っている。二段、七段の後半、そして八段はフン、ハーの音声が入っている。健身八段錦を知っている人がその先を探求するのによい。まず比較的簡単な部分を津村が表演してDVDにとらないかという提案があった。それはぜひやってみましょう。HOMEに返る

 

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kauko


気功文化の総会2015(2)

2015年6月3日


総会というとどんな立派な会合かと思われそうだが、講習の延長で参加したのが五人、それに加えて理事の池島さんと監事の野村さんという総勢七名。会員総数が87名で、委任状を49名から送ってもらっているから、一応87名中56名の参加ということで成立したのだった。例によって私が二三日半徹夜して、平成26年度の事業報告書と収支計算書、27年度の事業計画書を作り上げたのだが、27年度の収支計算書というものがまだ府には提出しないが総会には必要だと言われて、青くなった。司会をした会計士の池島さんが「じゃこれは今日中に作るということで、なしで行きましょう」と粋なはからいで、実質的な論議は、これからどうする、ということにほとんど向けられた。どうする、というのは、今年度は訳160万の赤字が計上され、現実にも六ヶ月近く家賃を支払えないでいる困った状態なのである。うちの家賃は10万で東京の感覚では安いが、京都の古い建物としては図書室にしている大きな部屋があり、事務所兼治療室があり、台所兼食堂があり、寝室と六畳の本の物置があり、さらに普通の一軒分の広さがある中庭がついている破格の広さを持っている。しかし昨秋から京都教室の人数も減り、王子の人数も減り、新横浜生協も打ち切りとなり、よみうり文化センターも半減し、冬のフィンランドも中止となり、作ったパンフレットやDVDも殆ど売れないという状況下に、ついつい家賃が滞ってしまったのである。
東京の方でいろいろもり立てて頑張ってもらおうという話になった。東京を中心に各地で「日本民族の起源」の講演会を開催して、気功以外の可能性を広げて行こうとか、延命十句観音経を唱え、書く気功と書道の会を年末から始めようとか、東京のメンバーを中心にした香功研究会の活動を増やして各地に香功教室を展開しようとか、京都本部と東京本部とで各地の支部候補をリストアップして、気功文化の名前での講習を増やして行こう、などの提案がなされた。「支部」の候補の20人や25人はすぐに名前が挙がりそうだ。その相談の手紙を出してみよう。
四年前に一度呼びかけて以来カンパ要請をしていない。NPO法人というのはそれをたえずしていくものではないのか、という提案もあった。ただカンパを受入れてもいいが、1000円なり5000円なりのカンパに対してなんらかの見返りになるようなパンフレットやDVDを用意してよびかけてもいい。
『気功文化』や『新脈脈』は内容は充実しているが、年に何度か会員たちの活動報告や意見表明の場になってもいいのではないか。まずみんなが各地でどんな活動をしているのかをアンケートのように聞くことをしてもいい。
そんなこんなを入れて、次の年間計画を作り直してみようと言うことになった。いままでほとんど一人でやってきて、それで発展も頭打ちになった。機関誌の印刷とか発送とかカンパ募集とかDVD、CDの発送センターになってもらうとか、香功のことは各地の責任者に任せるとか、一人で働いていないで、10人なり20人なりがそれぞれの部分事務局をやっていくのがいいのではないか。わかっていたことだけど、当面の仕事に追われて、根本の発想転換ができなかった。
よし、これから「どん底」状態から一歩ずつ立ち上がっていこう。HOMEに返る



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