2014年3月17日 | 最初にフィンランドに行ったとき |
2014年3月13日 | サウナの話1 |
2014年3月13日 | サウナの話2 |
2014年3月16日 | サウナの話3 |
2014年3月16日 | サウナの話追加 |
2013年12月8日 | 『万病を防ぐ水の飲み方・選び方』 |
2014年3月17日
2014年3月13日
京都の中庭に、ほんとはサウナを作りたかった。
一階の屋根のほとんどがそのままコンクリートになっている。40何坪と言うからアパートの3LDK位の空間である。
もともと大家のご主人が生きていた時は池にしていた。魚とか買っていたらしい。今でも雨が続くと池に近づく。晴れてもなかなか水が引かない。
前に借りていた人はここで陶芸をしていた。今でも大容量の電気やガスの配管がしてある。今は閉鎖のままである。
そのあと三人の女の子がシェアして借りていて、庭は使いようがなく、時折バーベキューパーティをやっていた程度らしい。
私が借りて二年になるが、なかなか中庭のアイデアが出てこない。
そのうちカウコの弟のアッテが完全に一人で小屋を立ててサウナを作る技術を職業学校で得た。よくアッテの部屋に泊めてもらっていたのだが、日本人の女性と知り合って、日本に来て結婚することになった。「それはいい。最初の仕事としてうちの中庭...にサウナを建ててよ」という話になった。もちろん大家さんの許可を得ないといけないけれども。大家さんも入りに来てください、といったら喜んでくるのではないかとおもうほど気さくな積極的なおばあさんだった。
ところがそのアッテが急死してしまった。日本で結婚式をしてこれから住まいを定めようという時に、ヘルシンキに帰ってきてなぜか公園で死んでしまった。誰も原因はわからない。
それでとにかくサウナ建設計画は消えた。
ヘルシンキのデパートとかスポーツ用品店とか行くと、持ち運びのできるサウナをいろいろ売っている。つまりそれ用のストーブだ。石がつまっていて、薪の火で温め水をかける。密閉空間がないといけないので、それに向いたテントを買って中に入れる。水をかけると蒸気が充満してサウナになる。そういうアウトドアの安直なサウナはいろいろあって、これなら風呂と連動して使えそうだ。車でならいいが、そうまでして山に持ち込んでサウナに入りたいか。河原の石の多いところなら、石を自宅に置いていって、川で調達するというのはひとつの手である。まあ、車で運ぶ人が多いかな。
サウナがあればまったく違ってくる。祈りの空間である。暗闇の中で、あるいはほとんど闇で小さなランプがついている、ろうそくをつけているというだけのサウナは、心の浄化のためのサウナである。汗を出してシャワーを浴びる、あるいは湖水で泳ぐ、そういう体の浄化もサウナの機能の一つだが、もっとずっと大事なのは心の浄化ということだ。ほとんど白樺を使うのだが、白樺が「火加減」の神として立現れる。水をかけるのはその神と対話をすることだ。
日本ではこの意味のサウナがない。明るいし、テレビだの歌謡曲だのががんがんなっているし(がまんをするための場所だから気をまぎらしてやろうというのだ)水をかけないでくださいだし、サウナと言う物の本質が失われている。
だから自分で作ってでも手に入れたくなるのだ。
フィンランドにはほとんど湯船がない。日本式の風呂にも入りたいし本格サウナにも入りたいというのは、法外な欲望と言うべきだろうか。 HOMEに返る
2014年3月13日
2014年3月16日
サウナの話。このかん三回目かな。
フィンランドには100万のサウナがあるというから、五人にひとつということになる。もちろん、公衆サウナやホテルのサウナやスポーツセンターのサウナもあれば、自宅のサウナもあり、夏小屋のサウナもある。サウナと言えばやせると考えている人は多いが、水分が出るだけで、風呂上がりにビールとかやれば確実にもどっているのだから、やせる効果はない。それならなんであんな熱い思いをしてわざわざ苦労するのか。日本だったら熱さと退屈に耐えるためにテレビとかつけようになる。
サウナの中の熱い蒸気をフィンランド語ではloylyとよぶ。このoにはウムラウトというか点々がついて、日本語だとうまく表記できないが、ロイリュとうのに近い音になる。これはもともとは「霊魂」といった意味で、天から降りてくるものだった。それは白樺を燃やして作るある種の「火加減」のことである。「今日のサウナのロイリュはど...うですか」という対話はごくありふれたものだ。新米が焚いて薪が燃え尽きてしまったりすると、ロイリュが立たなかったという。
白樺の熱を浴びて、湖に行けばまわりはまた白樺の森である。湖には白樺の葉がたくさん浮いている。白樺の枝を切って、マッサージのためのvihtaを作る。それで体を叩いて、もっと汗を出し、古い水分を出し、血行をよくする。もっともこれはアパートなどのサウナでは使用禁止だ。白樺の葉がそこいらじゅうに飛び散ってしまうからだ。
女性はサウナで子供を生むのがふつうだった。家の中で一番清潔な場所だからだ。花嫁は式の前にかならずサウナに入った。穢れのない自分をさしだしたかったからだ。老人は死期が近いのを知るとサウナに入った。子供のころあの世からの出口がサウナにあったが、あの世に行く入り口もサウナにあることを知っていたからだ。
サウナは肉や穀物を乾燥させる小屋としても使われた。丸くて穴の開いたクネッケという堅いパンは、サウナに棒を渡して吊るされることもあった。一冬食べ続けるパンなのだ。
サウナは今でも癒しの空間であり、自己マッサージと瞑想の場だ。普通サウナの照明は最小限にし、ベンチの下に小さなランプだけつけるか、ろうそくをいくつか灯すかだけである。むろん人にマッサージすることもある。私はエストニアの高名なマッサージ師---ダライラマにもマッサージしたことのある---にサウナの中で一時間かけてマッサージしてもらったこともある。
サウナの後湖に入るのは夏冬を問わず一般的なことだ。冬には厚い氷が張ってしまうこともあるから、のこぎりで丸い穴をあける。それをしないときは雪にねころがってじたばたし、すぐにもどってくる。手をじたばたするので天使の羽のような跡が雪に残る。それで「draw an angel」という。アパートのサウナやホテルのサウナは湖がなくシャワーで少し味気ない。
日本のサウナは110度くらいに設定しているのが多く、ちょっと熱すぎる。フィンランドでは普通70度から80度であり、しかも入り口のドアは必ず下が切ってある。もっと熱いのを好む人もいるが、かならず外と空気が通い合うようにしている。普通は湖との間を三回くらい往復すると、着替えの部屋かその外のテラスで「ビールを一杯」になる。ソーセージとかを暖炉で焼いて食べることもある。
一人の時は一人の、二人の時は二人の、そして集団で入っても、それぞれの楽しみ方がある。 HOMEに返る
2014年3月16日
サウナの中で温まっていくことは「気が上がる」ということなのだ。気功で言えば腰から頭に背中を気が上がっていく。大きなエネルギーが上昇するので、脳は全開状態になる。気功で言う「観」の状態である。ここでは前頭葉だけでなく、旧皮質も視床下部も血液が供給される。湖に入ると、一気に「気が下がる」。首から上の血液が最小限になり、大部分の血液は下腹部に集まる。これが「止」の状態である。もしサウナに入って体を冷やさないとすれば、おなかの気がからっぽのまま「観」の状態が続くので、これは次第に「狂」になる。もし冷え切ってしまえば「愚」ということになるのだ。「狂」と「愚」の、「観」と「止」の間の細い道を抜けていくのが気功であり、サウナの仕組みなのだ。 HOMEに返る
2013年12月8日
少しずつちびちび飲むのがよい。
寝る前にコップ一杯、起きた時に一杯飲むとよい。
美肌だけでなく、体内活性化にミネラル硬水を飲んだほうがいい。
不安感、のぼせ、イライラにはカルシウムを多く含んだ硬水や深層海洋水がよい。
ゲルマニウム水は広告されている効果はまだ実証されていない。
水1リットル中のカルシウム・マグネシウムが120mgを超えれば硬水、それ以下なら軟水である。ヨーロッパは硬水が多い。硬水を常時飲んでいる地域の人は長寿が多い。脳梗塞心筋梗塞にも硬水がいい。まろやかで体への負担が少ないのは軟水のほうである。
今のところ厚労省が機能水と認めるのはアルカリイオン水だけ。「慢性ゲリ、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多の有効」と厚労省は認めているが、それ以外に便秘、糖尿病、リウマチ、骨粗しょう症、アトピー、コレステロールや体内脂肪の低下、老化防止に役立つ。
水素水は活性酸素を消し、アルツハイマーや動脈硬化に効果がある。
重水濃度が高いとガン細胞が発生しにくいのは事実。スーパーライトウォーターは高価だが実際に効果がある。
蒸留水は飲むものではない(中国で普通に出るボトル水の半分は蒸留水だった)
蒸留水に入れた金魚は即死する。
湯冷ましは毒。塩素は飛ぶがトリハロメタンは増えている。
腎臓、胃腸の弱い人は硬水を飲まないほうがいい。
脳梗塞、心筋梗塞、高血圧には硬水・海洋深層水がよい。
糖尿にはアルカリイオン水一日二リットル(60キロの人で)
疲労回復には炭酸水。
脱水の時は水はだめ、スポーツドリンクか塩水。
飛行機でも水は多めに用意したほうがいい。
これで一冊の大部分を要約した。
水道水は絶対そのまま飲まないほうがいいと言っている。沸かしても、ゆざましにしても飲まないほうが安心。使いたいときは広口の瓶に入れて炭を小さめの二個ほど入れ、12時間以上おくと使える。陶器に入れるともっとよい。
ということである。ほとんど、納得がいく本でよかった。
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