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静功



五つの静功の話をすこしだけ。ここではまず二つ紹介する。

2014年3月13日


静功静功2




天台の数息観
小止観の中では何段階かの呼吸法を伴う静坐法が出てきますが、その第一段階が自分の呼吸を数えていくことです。息を吐くときに「ひとおーつ」と数えます。吸うのは自然にまかせて、数えません。「ふたあーつ」「みいーっつ」と進んで「とぉー」まで行ったら、また「ひとおーつ」になります。なぜ10までで引き返すのか。私は500だって600だって数えられるよと言うかもしれませんが、話が瞑想の時はそれは自慢になりません。数えるというのは左脳の仕事とされています。今はそんな簡単な話ではなくなっていますが、まあ実践的には簡単な話にしておきましょう。左脳のレベルを「やっと10まで数えられる」ところまで落としていくのが課題なのです。逆に10まで数えられないというのは入静が深すぎます。初心者が「あれ、いくつまで数えたっけ」という時、「ひとおーつ」に戻...って、なにごともなかったように続けます。10以上数えきれないのが「止」であり、10までは数えられるのが「観」です。

五つの手印静功法
手で印を結ぶのも大切な気功です。手がシンボルを表現していると同時に、中国の場合は、どの形がどんな気の流れをつないでいるかを表します。
この場合は肝心脾肺腎に対応する五つの印を結びます。
《肝》定印。男女とも右手をおなか前で上に向け左手を重ね、親指どうしの先端をつなげます。親指の先がとんがらず、まっすぐなるようにします。
《心》蓮華印。10本の指先を上に向け、小指と親指をつないだまま、指を開いてすべての指を上に向けて、心臓の前に置きます。小指、親指も離してやる方法がありますが、ここではくっつけて。
《脾》男性は左手を上に向け掌の真ん中の労宮の上に右手の中指を置き、右手の労宮を左手の中指で支えます。ほかの8本の指は宙に浮いたままにして、へその前におきます。女性は右手を上に向け掌の真ん中の労宮の上に左手の中指を置き、左手の労宮を右手の中指で支えます。ほかの8本の指は宙に浮いたままにして、へその前におきます。これ以外はすべて男女とも同じです。
《肺》膝の上に両手の小指側をつけて置き、親指と人差し指を丸くして先端をつけ、残りの三本の指は伸ばします。
《腎》子午印。右手の虎口(親指と人差し指のつながるところを虎口という)を立てて左手の虎口を平らにして組み、右手の人差し指、中指、薬指を左手薬指に当て、また右手親指を下から左手薬指の内側付け根に当て、空いている両側の小指と左手の親指とで全体を包むようにします。
《三焦》合掌。まとめで、5つの臓器(陰)にたいして陽の手印です。胸前で合掌します。
これは文字で紹介しても難しいですね。会ってこうするといえばとても簡単なのですが。どこかで習いに来てください。

「また左手親指を下から左手薬指の内側付け根に当て」を「また右手親指を」と訂正しました。ご注意ください。

 

 

 



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