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2016年4月

 



郭林新気功の新しい動きについて

2016年4月28日 11:30

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フィンランドでガンの生徒さんの相談に乗り

郭林新気功の新しい動きについて

 この冬フィンランドでガンの生徒さんの相談に乗って、郭林新気功の抗ガン功法を二回にわたって紹介したのがきっかけになりました。日本でも何人かの方から相談があり、個別に伝えたり、イギリスにおられる日本人の方からも相談があって、いろいろ「遠隔」で可能なことをお伝えしたりしてきました。特に東京方面ではたくさんのがん患者が出ています。こんな若くて元気そうな方が、と思うような方が重度のガンにかかっています。これはさまざまな要因があるでしょうが、福島で放射能が「出っぱなし」の状態でいることと無関係のはずはなく、そうとすれば今後急速に増えて行くと思われます。その範囲は静岡から新潟、宮城、岩手に広がっていて、特に東京と神奈川が危険地帯です。しかしすでに長期間風に乗って放射性物質がまき散らされていることを思えば、日本列島に安全な所はないと思った方がいいでしょう。みんながその準備をして行くことが大切です。
私は檜原村と王子の講習で郭林新気功を初歩的に伝えました。何人かのガンと宣告された方には、少しずつでも継続してやってもらえるプログラムを伝えました。その方のほとんどは、これまで気功を体験してきたことはなく、気功状態についての細かいことも同時に伝えて行かないといけない方が多く、しかも医師から時間が足りないと宣告されている方ばかりです。なんとか数例でも、気功で生き延びたぞということが言える状態を作れれば、もっと大きな需要に応えて行くことが出来ます。檜原村では泊まり込んでの方も多いので、プログラムで郭林新気功を取り上げられない時でも随時やっていきたいと思います。また王子では当分の間、午前中の時間を郭林新気功の研究に当てて行きましょう。
先週の日曜日、郭林新気功の一番初歩の部分を二枚のDVDとして撮影しました。「抗ガン気功の第一ステップ」「抗ガン気功の第二ステップ」と名付けられたその内容は以下のようなものです。

◆抗ガン気功第一ステップ  40分  3000円
(主要内容) 三つの基本動作/定歩風呼吸/吐音功初級/涌泉穴按摩

◆抗ガン気功第二ステップ  40分  3000円 
(主要内容) 三つの基本動作/昇降開合松静功/自然呼吸漫歩功法/頭部按摩

これは基本的には直接お会いして伝えられない方にもまずやってもらって、すぐにも効果を上げてもらうためのものです。このあと第三、第四ステップと次第に伝えて行きます。郭林新気功の体系は膨大なものなので、実際に緊急の患者さんにやってもらうためには相当の簡略化をしないとだめだと考えています。上記と、瞑想・静功とを併用して行くことが大切です。
これまで気功をずっと研究してきた方にも、またガン患者になって見てこれらを体験したという方にも、抗ガン気功の指導員になっていただきたいと思います。これからのガンの激増の時代に具えて態勢を作って行きましょう。具体的なことはまた提案します。

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周稔豊の気功

2016年4月28日 11:30

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「易筋洗髄経」と「外経」

周稔豊「易筋洗髄経」と「外経」について

 ここ数年をかけて、周稔豊の気功を改めてしっかりと日本の地に根付かせる仕事をしていきたいと考えている。一昨年周先生が亡くなったからだ。むろん中国でも息子さんはじめ、周気功を継承して行く動きは各地各様にあるだろうが、われわれとしては1986年以来30年にわたって育ててきた周気功について、その主要なものをもう一度きっちり教科書に当たって点検し、一面ではより原典に忠実に、またそれを基礎に大胆に新しい展開をしていって、周気功を21世紀の本流の気功として確立して行きたいと考えている。
特に最近集中して研究しているのが易筋洗髄経だ。健身気功の易筋経は広く普及してきたが、それにあきたらないもっと深い領域を研究したい人も増えてきている。私たちは86年に最初に習って以来ずっと取り上げてきたが、どちらかといえば、亀蛇気功や八段錦、五禽戯、気功太極六段選が中心になってきていて、易筋洗髄経をあまりていねいに扱ってこなかった。今回テキストを全訳した機会に、これをもういちどきちんと取り上げて行こうと思う。
易筋洗髄経の主な特徴は洗髄にある。十二動作の中で、三勢が一回、四勢が二回、五勢が三回、六勢が一回、七勢が二回、八勢が一回、九勢が一回、十勢が一回の十二回の洗髄瞑想が易筋の間にはさまっている。健身気功はこれを全部そぎおとしたので、一種の体操になってしまった。すでに長いこと少林寺では易筋経と洗髄経は分離して伝えられてきたので、入門気功としては洗髄を排除して当然だったといえる。しかしわれわれは健身気功のレベルではなく、その先を探求して行くことができる。
易筋洗髄経では最初の站立から手指が震え始める。手を前に上げて行く時にもずっと続く。手指を硬直させて立てる時に、この震えは抑制される。手を横にまわしていくとき、また小指から一本一本震え始める。その震えを内蔵した合掌になる。このことは教科書にはないか、ほとんどない。口伝で伝えられたものばかりである。指を震わせることであふれるように気を通して行く。それは全功法を貫いている。自発動功が前提となって、その間に決められた功法があり、その内部にまた自発がこめられていく。易筋洗髄経は導引でもあるが、ただの導引ではなく、内丹への橋渡しなのである。そこでははっきりと自発動功の自動運動であるとは名指されていないが、特殊な指の訓練をする。だから中国で鍼灸師になるための勉強をする教科書にはかならず易筋経だけが必須の気功法として入っている。
ここでは易筋洗髄経のほかに十二式からなる易筋外経も訳出した。外経は一見するとただのストレッチであるが、内丹修練のメソッドであり、老衰のメカニズムを逆転させると言われる。また按摩師と鍼灸師に必修とされる。これは本邦初紹介であり、易筋洗髄とともに育てて行きたい。
易筋洗髄経 36ページのパンフレット    1500円
易筋洗髄経 解説付き   40分新規撮影  3000円
易筋経外経 解説付き   25分新規撮影  2000円

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気功文化研究所総会の概要

2016年4月28日 2:06

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内丹研究の礎を築くために

 

 

5月21日(土)の気功文化研究所総会で準備している報告の概要です。

日本の内丹研究の礎を築くために

1 五つの気功流派で内丹気功はどんな位置を占めるのか
2 『周易参同契』という日本ではまったく誤解されている内丹書について
3 『悟真篇』という名前も知られていない重要な本について
4 鐘離権と呂洞賓の師弟について
5 内丹の階梯について
6 陳摶と張三?について
7 王沐『内丹養生功法指南』という本について
8 胡孚探について、『道教と内丹』の訳本について
9 胡海牙の『仙学養生文集』について
10 もし聞いてくれる人がいるなら 私の内丹講義計画
11 陳?寧の『最上乗天仙修練法』全訳

 導引、行気、静定、存思の四派に対して、内丹はどう違うのか。前四派はすべて肺の作る後天の気を頼りにして気をめぐらせるが、内丹に限っては腎に宿る先天の気を使って行く。最初は肺呼吸と一体になって動かして行くしかないが、どこかの時点で肺呼吸と関係ない別個の原理で動く先天の気の呼吸を見つけて行かなければならない。内丹についてはたくさんの本が書かれて研究されてきたが、それに伴う実践は大きく立ち後れてきた。たとえば小周天は内丹の用語だが、督脈任脈を意念で通しつつ呼吸して行けばすぐにもできるものであるような誤解が蔓延してきた。それでできるようになったと誤解すれば、誰もその先には進めない。だから私は「仮の小周天」と「真気の小周天」を区別する必要があると一貫して主張してきた。意念で動かす小周天はただそこに道をつけているだけである。本当の小周天は内気の自己運動であり、まったく異質のものだ。
内丹の理解のためにはここ二千年来の気功の歴史を深く知らなければならない。キリストと同じ頃書かれた『周易参同契』に始まり、何年も何年もかけて、ひとりひとりその体験をした人が少しずつ言葉を足しながら、新しい本をつけ加えてきた。王沐と胡孚探にいたってやっとわかりやすい、我々の言葉で内丹について語られ始めた。私自身も五十年かけて少しずつ内丹について語り、また実践する基礎ができてきた。まだまだ入門段階である。今になって胡海牙のような陳?寧に何十年も師事してきた人の書物に出会い、五十年の手探り状態が一気につながりつつある。私はそろそろ私の内丹講義計画について語ろうと思う。誰も聞いてくれなくても私は残して行かねばならない。あるいは将来の継承者に向かって語らねばならないのかもしれないが。だが張伯端も呂洞賓も張三?も今は私の隣にいる。私は孤独ではない。陳?寧老師が最高の功法だといったわずか三ページの『最上乗天仙修練法』を最後に紹介しておこう。

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日本健身気功協会の総会

2016年4月28日 2:06

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◆日時:5月22日(日) ◆場所:大阪

NPO法人日本健身気功協会の総会が翌日あります。

5月22日(日)
10:00ー12:00 大阪城散策 市民の森で練功予定
14:00ー15:00 総会
15:00ー16:50 津村喬理事長講演  エル大阪

さまざまな導引に含まれる内丹の契機について
1 導引と内丹はどこが違うのか
2 李遠国による内丹論の要点・周易参同契から悟真篇へ
3 周稔豊易筋洗髄経における内丹的要素
4 龐明の内丹論
5 焦国瑞の内丹論
6 郭林の内丹論
7 張宇の外丹・内丹論
8 李少波の内丹論
9 胡耀貞の内丹論
10 陳攖寧の内丹論

 これまで導引一辺倒で研究してきた日本の健身気功のメンバーに初めて内丹へつないでいく「橋」をかける話をする画期的な機会です。導引と内丹は後天の気を扱う気功と先天の気を扱う気功で、同じ気功かと思うほど違っています。これまで張宇気功や潘厚成、胡麗娟を通じて胡耀貞気功などを部分的に学んできた方はいるでしょうが、その根本的な区別がついていないために、よく理解できないできたと思います。また中国で気功を研究するものには必読である『周易参同契』『悟真篇』『内丹養生功法指要』などが日本語にされてこなかったために、基本的な理解が共有されてきませんでした。内丹だけがすぐれていて導引は質が低いということではありませんが、区別と連環をはっきりしなければなりません。
私はたまたまこの前日「日本の内丹研究の礎を築くために」という話をし、翌日「さまざまな導引に含まれる内丹の契機について」を話します。できれば両方聞いてほしい、ふたつでひとつの話です。
後者では、正面から内丹を取り上げることのなかった導引の大家たちが、それぞれの仕方で内丹への入り口を模索してきた状況を話します。導引は三丹田説で内丹は五丹田説または多丹田説です。周稔豊、?明、焦国瑞、郭林、この優れた気功家たちはそれぞれ導引の枠内にとどまりながら五丹田または多丹田を採用してきました。これを一番分かりやすく「止揚」しているのが張宇の内丹功・外丹功です。李少波、胡耀貞、陳?寧は内丹の側から導引に手を差し伸べました。その地図を描いてください。そしてこれらの現代導引の最高の成果を学び直して、導引の総括と内丹の入門を果たしてください。中国の健身気功協会がすでにこの領域に踏み込んできているので、私たちもそれに対応して導引と内丹の正しいレールを敷いていかなければなりません。これは日本の気功界にとって「音速の壁」にも匹敵することです。様々な経験をしてきた人が手をとりあって、壁を突き抜けましょう。

あまり時間がないのですが、周稔豊の易筋洗髄経の第三動作までと胡耀貞の簡易動功の一部を体験してもらいます。

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気功文化研究所総会

2016年4月28日 1:52

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〈場所〉京都教室

 

 

 

〈〈 再提案 〉〉

日時:
2016年5月21日(土)
場所:
気功文研究所(京都教室)
内容:
NPO法人気功文化研究所の総会を開催します。
会員の方はぜひ参加してください。不参加の方は委任状をFAXまたは郵送してください。

気功文化研究所:
京都駅からのバス9番西加茂西加茂車庫行きまたは三条京阪・四条京阪からの12番金閣寺・立命館大学行きで、いずれも堀川鞍馬口下車、バス停の目の前のバイク屋の二階です。バスは昼間は10分おきに出ています。地下鉄鞍馬口駅あるいは北大路駅からも徒歩10数分です。

会費の支払いを五月にしている方はぜひ総会前にお支払いください。
会費は00970-7-142411に振り込みください。

その他:
翌日NPO法人日本健身気功協会の総会が大阪であることをうっかりしていました。
私はそこで講演もありますので、5月21日(土)総会当日の予定はそのままですが、5月22日(日)の企画を20日(金)と21日(土)の午前中に分散して開催します。

5月20日(金)
18:00-20:00 胡麗娟講習から
簡易動功・八段錦・五禽戯
総会前夜祭  いる人だけで乾杯しましょう。

5月21日(土)
10:00-12:00 周稔豊易筋洗髄経
易筋経外経
昼食  中華粥(希望者500円)

会員総会 1:00-2:00

記念講演会 2:00-4:00
日本の内丹研究の礎を築くために  津村喬
胡麗娟研修報告 お話とDVD
ゲスト談話詳細未定

簡単なパーティ・交流会 5:00-6:00

当日、都合で出席されない東京の高木シゲ子さんからの書道作品の展示があります。
李遠国・李金遠作品、道教関連作品を展示します。

会員総会は会員のみですが、その他の企画は会員・一般の区別なく参加できます。
記念講演会とパーティは参加無料です。20日と21日午前中は有料です。一こま会員2500円・一般3000円 その場でお支払いください。

 

 



DVDのご案内

2016年4月27日 2:46

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抗ガン気功 2枚

新規撮影のDVDです。

●抗ガン気功第一ステップ  40分新規撮影  3000円
〈主要内容〉 三つの基本動作/定歩風呼吸/吐音功初級/涌泉穴按摩
●抗ガン気功第二ステップ  40分新規撮影  3000円
〈主要内容〉 三つの基本動作/昇降開合松静功/自然呼吸漫歩功法/頭部按摩

易筋洗髄経 パンフ出来ています。1500円です。
DVDは近くできます。
易筋洗髄経 解説付き   40分新規撮影  3000円
易筋経外経 解説付き   25分新規撮影  2000円

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川の音と思っていた

2016年4月02日 4:50

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関西の雨が追いかけてきた

川の音と思っていたが、雨の音も交じっている。関西の雨が追いかけてきた。寒い。
桧原村にて今日の夕飯。真っ赤な辛い麺。四川風で豆板醤を瓶の半分使った。唐辛子などを入れるのは遠慮したがそれでも結構辛い。5人で7人前をたいらげた。おかずは菜の花ともやし、春菊を痛めたもの、腐乳、これは豆腐の塩辛で胡瓜を和えた、ザーサイ、サバ缶と梅干し。明日朝は大同の名産小米(あわ)のお粥をもう炊いた。
四時までかかって明日のフィンランド料理の大半をした。少し変更もある。サーモンの半分はきのうまで凍っていたが刺身で出す自信がないのでサーモン団子といろいろ野菜のシチューにした。煮れば大丈夫。もう一本のサーモンも銀紙にくるんで長時間焼いた。黒コショウやシナモンなどたくさん振った。ちよっと寝よう。


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最明日から桧原村

2016年3月31日 23:37

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今回はフィンランド料理

 明日から桧原村に行くのだが、今回はフィンランド料理ということにした。買いこんで冷凍してある材料をそろそろ使った方がいいという事情もあるのである。といってもはるばる持ってきたものはサーモンとサーモンの団子、ユーストレイパというチーズくらいしかない。あとは皆もう保存の限界を超えた。あ、あとはチョコレートもある。
生のサーモンは持っていくうちに解凍する。解凍されてから、問題がなければ刺身でというか、スモークしてあるのでそのまま食べる。サーモンの団子はシチューにする。あとユーストレイパは簡単にストローベリージャムを添えてたべてもらう。普通は現地ではこうして食べるのだ。
肉団子を作る。卵と玉ねぎを入れた普通の肉団子。よく練るとおいしくなる。「ヤンソンの誘惑」という有名なスウェーデン料理。何が誘惑かというと、お腹いっぱいでも出てくるとつい食べてしまうという意味である。薄切りのポテトに刻んだアンチョビー、千切りオニオン、生クリームだけなのだが、オーブンで焼きたてのものはすばらしくおいしい。
あとはオープンサンド。六種類作る。バゲットを切ったものに、?サーディンとクレソン、②卵サラダとポテト、かいわれ、?ブルーチーズ、④薄切り胡瓜、⑤タラモサラダ(たらことぽてと)、⑥レバーペーストとオニオン、かいわれ。サーディンとブルーチーズはフィンみやげ、レバーはこちらで作っていく。あとは簡単で並べるだけ。それでもう一応のコースなのだが、冷凍のパイシートが手に入ればブルーベリーパイを作る。シートがなければ時間がないのでブルーベリーにヨーグルトを添えるだけ。ヨーグルト二箱の水抜きを昼から始めた。ヨーグルトもう二箱買って、スムージーの用意もする。現地の台所にミキサーがなければ気長に手でまぜるしかない。
フィンランド料理は昨年九月に町田で一度やっている。だから大部分違うメニューにした。ま、手抜きでもあるのだが。
明日四時に待ち合わせてスーパーに連れて行ってもらい、野菜やベリーやパイシートを探す。それとは別に、明日夜いるスタッフのために真っ赤な四川そばを作る、明後日の朝のために大同でもらってきた粟のお粥を作ると約束した。手間というほどのこともない。
肝心の明後日の講習のことを書かなかった。気功をじっくり二時間やり、そのあと天智天武の天皇制成立の話をする。唐突のようだが気功の歴史を考えるのに欠かせない。そのあと宴会をする。という手順。

 

フィンランド料理

生のサーモン
クレソン パセリ 春菊
いろいろ乗せたオープンサンド
サーディンとクレソン
卵サラダとポテト、かいわれ
ブルーチーズ、プロセスチーズとクリーム
きゅうり薄切り
レバーペーストとオニオン、かいわれ
たらこ、ポテト、生クリーム
サーモン団子のシチュー
セロリ、ポテト、オニオン、生クリーム、ディル
ヤンソンの誘惑
じゃがいも、アンチョビー、オニオン
肉団子  
ブルーベリーパイ
冷凍のパイシート、ブルーベリー、一晩水抜きしたヨーグルト 200度のオーブ
ンで40分
ヨーグルトスムージー
ヨーグルト400g,ミルク200g、ブルーベリー200g,砂糖大2
ユーストレイパとジャム

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エレナを案内して京都の食器屋に行った

2016年2016年4月7日 16:43

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棚が欲しいとエレナとカウコが言い出した

小原さんと会ったら「先生、しばらく更新していませんね。みんな心配しますよ」といわれた。しばらくといっても七日くらいのことである。七日や八日で心配されても困ってしまうが、ほとんど毎日書いていると少数でも見てくれる人がいて、私が書いていないと不安になる人もいるのかもしれない。金曜日から東京に行っていた。檜原村と王子との講習をし、東京でもう二日無為に過ごして、火曜日には浅草観音に御参りして駒形どぜうを食べて帰ってきた。
カウコとエレナが来ていることもまだ書いていなかった。今日はエレナを案内して京都の食器屋に行った。小原さんが車で行ってくれたのだ。カウコもむろん行ったが、「こういう店にきても五分でつまらなくなる」と言っていた。私は黒地に暗い赤を使った大きめの猪口を二つ買い、小皿を一つ買い、25センチくらいの渋い赤の鉢を買った。2500円程度の安い買物である。
そのあと家具を置いている古道具屋に行った。私の台所にどうしても棚が欲しいとエレナとカウコが言い出したのだ。「私が英語で交渉してまけさせる」とエレナがいい、五段のブラックフェイスの本棚を1200円までまけさせた。感じのいい小皿二種類見つけて、これも値引き交渉をして合計25枚を450円で買った。なかなかのものである。
二人と家具と置いて、小原さんと水汲みに行った。10リットルのタンクしかないので買いに行ってもう20リットル分の容れ物を用意してから、鷹峰町の水場に行った。これで安心。
一日雨である。カウコたちは洗濯物を乾燥機にかけに行った。そのあと玄武神社にまわりたい。去年フィンランドで紹介したのだ。うちから一番近い神社で、しかも京都の風水の始まりになった神社だと。きのう船岡温泉に行った帰りに、場所だけ教えた。亀と蛇がからみあった絵馬が私のお気に入りである。
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業務用のスーパー「メトロ」へ行く

2016年4月7日 18:39

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今日はゆっくりめに午后から移動

4月1日金曜日。ゆっくりめに午后から移動する。横浜線の成瀬で渡辺さんと落ちあい、彼女の車で業務用のスーパー「メトロ」へ行く。野菜の大部分とひき肉、酒などを買う。酒はフィンランディアがなかったのでポーランドのズブロッカとやはりポーランドの96度のスピリタスを買う。今日の夜の麺のために豆板醤の大瓶を買う。しかし日本で手に入るものは「四川」と書いてあっても四川で作っていないし、味も全く違う。四川の卑県で作られたものはもっと味がよく深いし、空豆の姿が残っている。
6時頃に檜原村に着いた。その晩泊まったスタッフは四人で私も入れて五人分の簡単な夜食を作った。あまり細かいことは覚えていない。夜のために用意したのは中華麺だけで、あとは明日の材料から適当につまみ食いしただけだ。そうでもないか。三つ葉とか菜の花とかもやしとかキドニービーンズとかは使う当てもなく、夜か朝かに使えるかなということで買ったものだ。中華麺は10のうち7つを使って、豆板醤を入れた真っ赤な麺にした。あとはキドニービーンズにみじんのオニオンを混ぜてオリーブオイルと酢中国酢と醤油、塩で調味した豆のサラダとか、菜の花とモヤシの炒め物とか、あとは忘れてしまった。12時頃までいろいろ話して、何人か寝てしまったので、フィンランド料理を開始する。サーモンの生で食べられるはずの一匹分の薄切りを解凍なのでスープに入れた。これとサーモン団子と野菜あれこれのシチュー。それからもうひとつの大きなサーモンは銀紙で包んで野菜いろいろでくるんで中華鍋で焼く。オープンサンド六種類の下ごしらえ。ヤンソンの誘惑のじゃがいも薄切りとアンチョビー、生クリームを煮る所までやる。チーズをかけて明日やりなおす。ヨーグルトスムージーを作って冷やし、ブルーベリーパイの下ごしらえ。そこまでして四時。それから二階の部屋に行って一時間ほどネットをいじって、寝る。五時に寝て六時半に起きた。
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朝がゆ

2016年2016年4月8日 0:56

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大同に行くとホテルでは米の粥と粟の粥が

4月2日(土)(壱)
朝がゆは夜のうちに炊いておいた。朝には水分調整をするだけ。といっても今日は粟がゆである。大同で胡先生からおみやげにもらって来たものだ。大同は粟の名産地として知られている。日本では粟というと小鳥のえさとしてしか知られていない。健康食として売られているものもあるが、米に混ぜるものだけであり、粟だけの粥は日本では見かけない。大同に行くとホテルでは米の粥と粟の粥が並んでいる。皆さんは粟粥初体験。腐乳、搾菜、目玉焼き(手抜きして人数分一緒に焼いた「複眼焼き」)野菜炒めなどの朝食。そのあとフィンランド料理の仕上げにかかる。フィンランドの黒パンが半分、山崎パンの食パンが半分。フランスパンが昨日は手に入らなかったのだ。それで耳なしのを一口大にカットする。いわしの薫製とクレソン、卵サラダとかいわれ、バタの上にブルーチーズとマスカルポーネ、きゅうりの薄切りにマヨネーズ、レバーペースト(前日自宅で作ってきた)とオニオン、かいわれ、たらこにポテトにクリームと六種類。ひき肉の一キロのを煉りに煉ってからたまねぎをみじんにして団子にし、揚げておく。ユーストレイパというのはチーズでフィンランドではベリーのジャムを添えて食べる。これくらいで直前の仕上げを除いて全部やった。
10時半頃つくバスでみんなやってくる。前回よりも少ないが熱心な人々。11時から1時までは背骨ゆらし、グルーミングなど基本的なことをあれこれ。易筋洗髄経を半分まで。とくに易筋洗髄をちゃんと復習会をして一人でやれるようにしようと長田君から提案。ふむ。頑張ってください。1時からは去年天河でやった時の歴史資料集『飛鳥・天河』にもとづいての日本民族形成史を簡単に話した。膨大な情報を集約して簡単に話したので聞く方も大変だったと思うが、要点は二つ。
①日本民族は最初はアイヌ民族とポリネシア系統の南方渡来民の両者がある程度とけあって、また共存して作った。ポリネシア文化は芋栽培狩猟民文化ともいわれタロイモとヤムイモを裏庭栽培した。のちの八頭・里芋と山芋である。海女文化も持ち、年齢階梯制自治組織を持っていた。そのあと朝鮮半島から新羅系の生活文化が入ってきて、焼き畑文化と氏族制文化を伝えた。そのあと江南文化が水稲耕作を持ち込んだ。最後に北方の騎馬民族が到来した。これは唐と新羅に滅ぼされて滅亡した百済であり、天武天皇は済州島から日本に逃げて日本の王となった人である。
日本には少なくともこの「五つの層」が存在して「日本文化」を作ってきたので、単一の日本民族が存在したわけではない。
②百済の王ははじめて「天皇」を名乗り、日本には以前から天皇家の支配が存在したとでっちあげるために古事記と日本書紀を作って、自分が第40代の天皇であり、日本には「神武以来」の天皇家があったというフィクションを作った。古事記は日本人に読ませるために万葉かなで書き、日本書紀は唐に読ませるために中国の正規の歴史書にならって正確な漢文で書いた。百済滅亡の時に支援してくれた日本の各地の南方渡来民を先祖とする水軍に感謝するためにアマテラスという海洋民の神を祀った伊勢神宮を作った。しかし天武の死後、新羅の血統の持統と藤原氏が政権を奪い取り、天武のフィクションを利用しつつ天武の改革を無にする政策を取り、古事記も日本書紀も大幅に書き換えた。それが今に残っているものである。
という話をした。まあ二時間にわたってだからもっと無駄話もしたのだが、本筋はこのようなことで、島津家の元旦は餅を入れない八頭の雑煮だとか、海洋民族である薩摩の二才(青二才の語源)の指導者だった西郷や大久保が明治維新の立役者だった話や、大阪の百済町の話や、あれこれ余計な話をした。ここでちょっとお休み

4月2日(土)(弐)
日本民族の自己像という話から突然フィンランド料理になったので、ちょっと大変だったかもしれない。
こちらはあまり大変ではなかった。六種類のオープンサンド、サーモン団子とサーモン薄切りと野菜いっぱいのシチュー、肉団子はもう出せる。ユーストレイパのジャム添えもいい。ヤンソン夫人の誘惑というのは、お腹いっぱいでも食べてしまえるというあまり色っぽくない話なのだが、もともとはスウェーデンの料理である。ポテトの薄切りとオニオンの薄切りを交互に積み上げていき、小さく切ったアンチョビーを間に散らして行く。これをいったん焼いておいて、チーズをのせてもう一度融けるまで焼く。ほんとは一人で食べたいほど。残り野菜をいろいろサラダにした。サーモンの銀紙包み焼き、これで一時間半過ごしてもらう。そのあとブルーベリーパイとヨーグルトスムージー。
ビールなどのアルコール類は実費を払って。96度のスピリタスは勇気のある女性が口を切って、何人かがつきあってなめたが、かなりの体験。でもエチルアルコールとかとは全く違う馥郁たる香りがあることはわかる。少しずつ飲みましょうと置いてきた。
五時半過ぎにはおなかいっぱいになって、三種類のデザートも味わって、もうだめという感じだが、片づけながら残り物で「夕飯」を作る。そのためには何も買っていないのだが、けっこう果てしなく出てくる。帰りのバスは何時だったか、そのぎりぎりに帰った人もいるし、朝まで居残った人もいる。
今日はおとなしく一時には部屋に行った。コンピュータをいじりながら寝てしまった。昨日は一時間半しか寝ていないからやっぱり眠かったのだ。

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4/9(土)京都教室のメニュー

2016年4月8日10:30

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大同料理+フインランドのサーモン

大同料理+フインランドのサーモン
明日土曜日4/9のメニュー

メニューが確定して、ほぼ準備を終えました。
これで1000円は安いですね。今からでも来てください。
明日の午后五時ですよ。

磨茹漢堡包 キノコのハンバーガー
バーガー用のパン、エノキ、えりんぎ、しいたけ
大同のホテルで食べておいしかったのです。同じパンは手に入りませんが、似たようなものにキノコの取り合わせをはさみさました。

金槍魚麻婆豆腐
ツナ缶、豆腐、葱、唐辛子、山椒など。
金槍魚はマグロです。ツナ缶で「麻婆もどき」を作りました。もどきとはいえなかなかのものです。

雪菜豆腐 豆腐の漬け物載せ
豆腐、雪菜
雪菜は野沢菜に似た漬け物です。冷や奴にこれを載せただけです。

炒青菜炒
ほうれん草が二羽50円で速く使った方がいいので青梗菜でなくこれにしました。ニンニク風味で炒めただけです。

銀芽薑泥沙拉
おろし生姜を大量に混ぜたもやし炒めです。

護敏茶  
黄祇、クコ、棗、砂糖に本当は桂花醤が入るのですが、ゴミと間違って捨てられてしまったので蜂蜜ですませました。

辣椒燉牛喃  
牛バラ、人参、じゃがいも、ニンニク 松の実、米酒、しょうがの煮込み。精進の方のために
厚揚げでも作りましたが、味が変わって面白いです。両方つついてみてください。

南瓜粉蒸肉  かぼちゃの牛肉煮 
かぼちゃと牛肉のかたまりに米粉をまぶしたもの、だったのですが、米粉がはがれてどろどろになってしまいました。あ、米粉はビーフンでなくコシヒカリをミキサーにかけたものです。これも筍バージョンを作りました。しょうが ニンニクが効いています。

燥倉鶏蜑豆腐 きのこの茶碗蒸し 
大きな鉢での茶碗蒸しです。しいたけ きのこ類 にんにく ねぎ クコ、醤油 米酒 砂糖 豆板醤 しいたけの戻し汁 香油 太白粉

老薑糖燉藕片 はすと枸杞の煮物
薄切り蓮根を煮て枸杞を加えました。

鮮茹番茄飯
きのこあれこれとトマト、葱、雪菜を入れて日本の白みそ、昆布、醤油、生姜を加えて炊き込み御飯にしました。

ここまでが大同料理ですが、カウコとエレナが買ってきてくれた焼きサーモンにフィンランドのパンを添えて大皿で出します。 ...HOMEに返る

 

 

 

 



4月3日日曜日

2016年4月9日 0:40

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朝ひっそり出て行こうと思っていたのだが

4月3日日曜日。きょうは朝ごはんを作らないでひっそり出て行こうと思っていたのだが、6時に起きると8時まですることがなくて、結局料理をはじめた。粟粥は一口しか残っていない。ただそれだけでは足りないかと思ってきのう電気釜に仕掛けた白米の粥があった。これを大きめの鍋に移して水分を足してみる。北京粥よりは少し重たい広東粥ができる。残りの粥をバターで炒めて野菜あれこれを入れて残っていたチーズをたくさん入れ、濃厚なリゾットにする。七口ずつ残っていたおかずを回りに並べ、搾菜と野菜炒めだけ追加する。なんとなく立派な朝ごはんになってしまった。
また渡辺さんに送ってもらって武蔵五日市駅に。11時までに王子につく。道場(みちば)さんが一緒である。彼は和光の先生だが長田さんたちと親しく、前回から檜原村に参加している。今回は王子の講習までつきあってくれるというので一緒に動いた。王子の午前中は郭林のガン治療の紹介をすることになっていた。それが目当てで何人か参加してくれている。東京周辺はがん患者が激増している。それもこんな人がと思うような若い元気な人に多い。これからむしろ表に出てくるだろう。
11時から1時までは背骨ゆらしをしてから郭林の話をし、郭林新気功の基本の基本を伝えた。でも、これから少なくとも二ヶ月会えないのだから、その間にしっかりやれば確実に効果があるという最低限のことを伝えた。入院を迫られている人もいる。それは各人の選択だが、郭林新気功を六時間とか八時間とか休みながらやって進行を止めた人もいる。瞑想で深い領域にはいって、本当にガンが消滅した人もいる。飯山一郎がプログに書いている通りだ。
【序 論】 「癌」とは,医学会と医療界が50年ほど前に考えだした 「病名」 にすぎない。
1 「癌」は,その組成・性状・症状が,(指紋のように)みな違い,同じものは無い。
2 「ヒト」も,その性格・体質・免疫力が(指紋のように)人によってぜんぜん違う。
となると,「癌」という病名で一括りにして診断したり,治療したりするのは大間違い!
そら,なかには,腫瘍ができて,それが転移して,やがて死ぬ! と,医者が考えるような「癌」もあるだろうが…
そんな「真性癌」は滅多にない。ほとんどない。
「真性癌」なんて無いのに,医者は,例えば「乳腺炎の痕跡」を「乳癌!」 と宣告し,ただの肉腫(うっ血による筋肉と老廃物の塊)であっても,「子宮癌!」 と診断して,強引に荒療治を始める。 これでヒトは死ぬ。
【結 論】 「ヒトは癌では死なない! 癌の治療で死ぬ!」
ガンを侮ってはいけないが、恐れてもいけない。ガンを疫病神として恐れず、対話をしていくことだ。
午後は大同の報告をし、胡耀貞研究会をどうしていくかの話もした。しかしみんなに興味があるのは功法のほうだろうから、簡易功法をテキスト通りにきちんとした。今までは胡耀貞の他の部分から取ったものを加えての変形をしていたが、もともとのをしたのである。
王子の帰りにいつも寄る古本屋がつぶれていた。東京駅に行って、郵便局の下の沖縄料理の店に行った。久米島の久米仙で始めるが最後はどなんの60度で仕上げたい(98度はおいてない)。ところがないと言われた。それなら菊の露で仕方ないか。といっていたら別の店員が「半量でよければあるんですが、どうでしょうか」といいに来た。値段も450円だから歓迎である。こんなに落ち着いて飲めるのはもう一日東京に泊まったからだ。 ...HOMEに返る

 

 



カウコとエレナの来日

2016年4月12日 3:16

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檜原村に向けて発った数時間後

金曜日に私が檜原村に向けて発った数時間後にカウコとエレナは関空から京都に着いた。すれ違うことは分かっていたので、武当山であった時にカギを渡しておいた。私はいま携帯を使っていないが、何かあったらと長田さんの電話を教えておいた。夜一度「着いたよ」と電話があった。翌日には「エレナが徹底してきれいにしているぜ。すごいよ」と電話があった。嫌な予感がしたがこちらにはどうしようもない。「余計なもの捨てないでよ」とだけ言って電話を切った。珍しく東京に長居したから、家に帰ったのは火曜日である。たしかにきれいにしてくれた。模様替えをして、食器棚を移動してゆったり坐れるようにし、低い食器棚と食糧保存の抽き出しを統合して窓際に収め、床もすっかり拭いてくれた。それはよい。だがいろいろなものを捨てていた。私にしてみれば、貴重なコレクションを勝手に捨てられた。たとえば黒米、赤米、もち米などのコレクションがすべて捨てられていた。ティスプーンをのぞくスープスプーン、取り皿用のスプーンが全部捨てられていた。一番問題は膨大な調味料の一そろいがすべて捨てられて、タッパーがきれいに洗われていたことである。
カウコたちはこのとき高知に行っていた。彼に怒りのメールを送った。
「帰ってぶったまげた。きれいにしてくれたのはいいが、スパイスを捨てたのは絶対にまずい。二度と集められないようなものばかり。大同や武当山や北京で買い集めたものもある。神戸には買いに行った。なぜスパイスを捨てていいと思ったの。あの20以上の小さなボックスを持ってあちこちに料理にも行く。今回の東京はフィンランド料理だからボックス二個しか持って行かなかった。あれを見てゴミだと思う人はいないはず。土曜日には大同料理でいるものばかり。神戸に行ってくる。電車賃と最低限の買物で15000円はだしてください。非常に怒っている」
「酒については床に投げ出してあって、速く飲んで片づけろということを言っていたが、本と同じで、ストックしておいてその日の気持ちで何年もかけてゆっくり飲んで行くもので、あるものは出来るだけ早く飲むという態度は間違っている。シャンペンのように飲み切る酒は例外なのです。貴重なミニボトルを捨てられた。何年もかけて集めたものです。インドのもの等インドでしか手に入らないものもある。買えるものでも探すのは大変。自分で判断せず確認を取ってほしかった」
「いくらかのミニボトルと中国の貴重なお茶類は玄関のゴミ袋のひとつから回収した。なつめはどこなの? 許さんがこの五年間北京から運んでくれた貴重なものだ。すくなくともまだ四袋ストックがあった」
「今日神戸に買いに行きます」
カウコは高知からあわてて帰ると言って来た。私は水曜の朝神戸に行き、捨てられたシナモン(パウダーと桂皮)、陳皮、花椒(ホールスタイルと粉末)、唐辛子(粉と輪切りとホールスタイル)、豆板醤、五香粉、十三香粉、八角、黄祇、丁字、杜仲、おろしニンニク、輪切り乾燥ニンニクなどのスパイス類と、雪菜、冬菜などの漬け物類、ナツメ、腐乳の数種類、などなどを買った。しかしナツメなどは許さんに送ってもらっていた大粒のものは探してもない。本場に行かないと手に入らないものもたくさんある。
よみうりの教室を終えて、エレベーターに乗り、地下の食品売り場を見ようと思ったら、なんと一階でカウコが乗って来た。顔を見るなり「すみません」と平身低頭である。時間を間違えて、終わった時に来て、偶然? 出会ったのだ。ふしぎなこともあるもの。カウコが謝りたい気持ちが強くあったからめぐりあったのだろう。買物につきあってもらって、一緒に帰った。15000円も使わなかったというか、品物が揃わなかったのだが、カウコは支払ってくれた。またよそで探してみよう。
どうしてこういうことが起こったのか。エレナもカウコもまったく悪意はなかった。ただ、食べものをまったくストックしない人たちなのだ。いつ見ても冷蔵庫にはタバスコの瓶と豆乳くらいしかない。野菜など買ってきてもその日と翌日くらいで全部使ってしまう。乾物というものはない。香辛料もほとんど使わない。お茶が何種類か。そういう台所で、いつもきちんときれいにしている。だが私に言わせればそれは食生活が無いに等しい。私が帰ってきた時にも、私が入れた冷蔵庫の中身はほとんど全部捨ててあって、おみやげに彼らが持ってきてくれたサーモンとチーズ、バターだけ入っていた。わけのわからないスパイスやなつめやお茶やを見て錯乱したのである。こういうのを清算主義という、と書きかけて、これ通ずるかなと思った。広辞苑を引くと出ていない。関係を清算する、とは普通に使うだろうが、清算主義とは自分の身をきれいにしたくて何もかも捨ててしまう態度をいう。台所に清算主義は困る。断捨離とかに私は反対である。 ...HOMEに返る

 

 



土日は予定通りの講習

2016年4月12日 9:15

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土曜は島根の郷原さんが夫婦で参加してくれた

4月12日 9:15

 土日は予定通りの講習。土曜はひさびさに島根の郷原さんが夫婦で参加してくれた。長野からは青柳さん、宇治からは嶋田さんなど六人。嶋田さんが写真入りで紹介してくれているのが武当山で買って来た「鎮宅の亀蛇」の掛け軸と銅の置物。鎮宅は家が安定する、災害や不幸に見舞われないということだが、昔は金持ちが家を建てる時に大黒柱の下に生きた亀を埋めたのが「鎮宅の亀」だった。大抵の亀は家が古くなって壊れると何事もなかったように歩き出した。司馬遷の史記の亀策列伝にある。
胡麗娟さんからの簡易動功などをするうちに、夕方から今度の大同旅行に参加した濱野さんと都倉さんが来た。濱野さんのわかりやすい大同報告にみんな盛り上がった。カウコとエレナも帰ってきた。そしてなんと小倉さんが来た。小倉さんは福知山の歯医者で、何度も一緒に四川に行ったりフィンランドに行ったりしている。実はあさって福知山まで行って歯の治療をしてほしいと電話をして、じゃあ保険証のコピーを送ってくださいという時に一緒に今日お知らせをファックスした。そうしたらカウコに挨拶しなければとわざわざ来てくれた。後で聞いたらうちに来る前に北山の東洋亭でハンバーグを食べてきた。小倉さんは修業時代に北山に通っていたが、東洋亭に通っていた。銀紙に包んで出てくるやつだ。ポルタや近鉄にもあるがどうも北山のがおいしい。古めかしい荘重な建物のせいもある。私も以前何度も通ったので気持ちはよくわかる。
都倉さんは膨大なビデオをとってそれのコピーを濱野さんと私に渡してくれるのが主な目的で来てくれた。つい二三日前までひどいインフルエンザの状態で寝たり起きたりだった。まだやつれていたがだいぶ元気を回復していた。
みんなが帰ってからも濱野さんと都倉さんは残って、カウコも加わって結局11時半まで飲んで話した。都倉さんは車だし飲まないが、メモリーカードへのダビングがなかなか終わらない。カウコと濱野さんはよく飲んだ。そうだ、今日はもう一人「酒で参加」の人がいた。新潟の定方さんがとっておきの一升瓶を送ってくれたのだ。鶴の友。二羽の鶴が描いてあり「芳醇周知世」「蒼翠幾千歳」と対聯のように書いてある。純米酒でもない。普通の米と米麹、アルコールの酒であるがすばらしくバランスがよく、究極の清水のような印象の酒だ。さすがに新潟で酒を飲み続けた定方さんだから知っている世界か。濱野さんは乗って、卒業生の親からもらった酒があるので月曜の夜にカウコともう一度のみましょうということになった。
翌日は九時から三時まで。青柳さんと郷原さん夫妻。郷原さんの奥さんは昨日最初疲れてしょぼんとしていたが、濱野さんの話から元気になり、今日は朝から元気いっぱい。午前中は站椿功について質問してそのまま基本站椿(無極式、太極式、下按式、上提式、上での上提式、上での下按式)と五行站椿(肝心脾肺腎)と天地人三才椿をした。午後は周稔豊の易筋洗髄経をじっくりやった。こまかいところまでていねいにやると、周先生のやりたかったことがひしひしと伝わってくる。ちゃんとマスターしてこれで講習をよびかけたいと夢が膨らんだ。 ...HOMEに返る

 

 



カウコとエレナが今日帰った

2016年4月14日 6:15

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布団を敷き詰めた我が家の書庫

4月14日 6:15

カウコとエレナが今日帰った。11時頃の飛行機だがいま家を出た所だ。ちょうど二週間の滞在。わが家の汚い書庫に布団を敷き詰めて、ずっとそこに寝た。私の二本のラインのうち一本を交互に使ってネットを見て、エレナの方はずっと仕事もしていた。居るときは主としてキッチンで過ごしたから、きれいにしたかったのは無理もない。だいぶいろいろ捨てられたが、間違って香辛料を捨てたことについては支払ってくれた。まあ誰が見てもキッチンが美しくなったことは間違いない。自転車を借りて走り回った。ここから嵯峨野は相当時間がかかるが、頑張って行った。食器を買ったりTシャツを買ったりした。信頼できる米が欲しいというので、金沢のEMで作ったコシヒカリを取り寄せた。海苔や昆布と生姜の佃煮や大根の桜漬けなどで食べてもらった。私も一つ取り寄せて、それをごちそうし、自分の二キロは封を切らずに持ち帰った。かぼちゃが大好きで、時々買ってきては私に煮てもらった。天ぷらもした。藏寿司の五人前2800円高の60個のセットが好きで、三度買ってきた。きのうもお別れでこれを食べた。藏寿司に異論はあるが言わなかった。エレナはヘルシンキではダイエットの指導をしているが、日本では食べまくった。カウコはふだん飲まないことにしているが、ビールとチューハイを飲みまくり、びん缶のゴミ箱はいつもいっぱいになった。二人とも気を許して楽しんだ。
一度だけ高知に行った。カウコの弟の骨を流した浜だ。その命日に祈った。去年カウコが大同に一緒に行った内川さんの家にも行った。彼の家は何年も散らかったままで、エレナはお茶だけ飲んで帰ろうとし、いつか時間の取れる時に一週間かかって片づけると宣言した。
エレナはこれまでは名所旧跡をまわって感激していたが、今回は京都の普通の人々の暮らしに触れて、その深さを感じた。来年は10人くらい連れてきてその表と裏の京都を見せたいと言っていた。
一月にヘルシンキで別れて、また三月武当山で会って、四月京都でうちに滞在して、次は六月いっぱい私がフィンランド、エストニアを訪れる。親類のように会っている。ボンボワイヤージュ。


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水を汲みに行った

2016年04月14日10:30

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春の日差しが気持ちよかった。


 水を汲みに行った。一週間ほど前にも行っているのだが、雨で、少し濁っていた。特に気にならないほどで、もう半分ほど使ったが、20リットルのタンクの底に土がわずかだがたまってきた。たまたま小原さんが今日来てくれたので、もう一度汲みに行きましょうか、ということになった。20リットルと10リットルとタンクが二つ。あと空いた2リットル便が三本ほどある。
鷹の峰の水汲み場へ。天気がよく、気持ちよかった。春の日差し。水もいかにもおいしそうである。
 水を汲める場所のすぐ上のところに何やら看板がでていたので、あれはなんだと聞いたら喫茶店だという。およそ喫茶店のありそうにない山の中だ。木の家はせがわとあり、木工・陶芸とも書いてある。入ってみましょうか。小原さんは前に入ったことがあるらしい。桃がずらりと咲いている下に車を止め、自然な山道を少し上がると、大きなログハウスがあった。大きな薪ストーブのある部屋を抜けて、テラスに行く。テラスも総木作りでかなり広い。テーブルも椅子も自分で作ったという雰囲気である。窓がビニールを張ったパネルがつながっていて、夏には全部外せるというふうだった。目の下に例の桃ノ木があり、針葉樹の谷と山の風景が広がっていた。ログハウスは丸太を積み上げてしっくいでつないでいる。柱との接合部分だけ少し鉄のねじを使っている。いやこの建物自体が見事なものだった。カウコとエレナを連れてきてやればよかった。まさにフィンランドスタイルなのである。それもフィンランドから買ったというのでなく、自分で手作りを習得して作ったという風だ。 

 「ワイファイも通じるし、ここで一日仕事したらいいですね」と小原さん。「ゼロ半とか乗らないんですか」「乗ったことはある。今の免許はたしかゼロ半だけいいんだ」「毎回ぼくが送り迎えではねえ」
 こんな日差しの中で文章を書いていたら幸せだろう。ヘッセやケストナーの気分だ。コーヒーはおいしかった。チーズケーキもとってみると、小振りのご飯茶碗に張って蒸し上げたという感じの大きなもの。ハンバーグや海老フライやステーキも売っている。コップも四五十は用意してある。どんな時に満員になるのだろう。まだ若いご亭主がひき肉を秤に乗せ、ぺったんぺったんと両手の間でまとめてハンバーグを作っている。小原さんは肉魚をまったく食べないが、いつか車のあるとき食事をしにこよう。手すりでオープンにつながっている二階は小さな教室のようになっているのか、黒板も見えた。玄関にはブランコがあったり、遊び心に満ちている。
 外に出ると「若狭街道」の標識があった。周山を経て若狭に行く道の入り口近くである。

※【若狭街道】「当時、大陸の表玄関であった若狭から、大陸や朝鮮の文化がこの峠を越えて京都や奈良に伝えられた重要な道、『京は遠ても十八里』 若狭の人々にとって、京都は身近な存在。又、朝倉攻めの際、織田信長も退路として利用した(1570)。」
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