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津村 喬 中医学 太極気功研究 枕書茶楼 老驥居 zen cooking 気功辞書

2013年12月



2013年12月残り物でシチューを作った

2013年12月2日



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Krauss Lawrence

残っているキャベツを一個使った

残り物でシチューを作った。小さめだけど残っているキャベツを一個使ったら量が増えてしまって、三日分くらいになった。あとは玉ねぎとナスとトマト缶。沖縄のミートローフの缶詰の残りと豚の薄切り肉の残り。オイル漬けのニンニク。トマト缶だけではなんか中途半端なので、トマトシチューのもとの買い置きがあったので入れた。色の変わったあいびきがあったので、卵とパン粉と刻み高菜を入れてハンバーグのように作った。
ここ二三日手袋を使っている。自転車に乗るときに手が痛い。100円ショップのだが、左右少し模様が違う。ま、人に見せるわけでなし。
そうそう、一年半ずっとサンダルで通したが、ついに靴をはいた。傷のところは問題ないが左の親指がもっと爪を切らないと痛い。今度風呂に入った時忘れなければだが。
ローレンス・クラウスの『宇宙が始まる前にはなにがあったのか』を読み始めた。リチャード・ドーキンスのあとがきがついていて、ダーウィンの「進化論」に匹敵する本だといっている。神学者と積極的にやりあってきた人だ。「宇宙はわれわれが好むと好まざるにかかわりなくそこにある」というのは当然のことと思うが、アメリカでは神と結び付けないと気が済まない人がいるらしい。Youtubeで同じタイトルの講演「A Universe from Nothing」が150万回を超えて見られている。時間がかかりそうな本だがしばらく楽しませてもらう。


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2013年12月『大奥』九巻まで読み終わった・

2013年12月3日



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大奥

意外に面白く

『大奥』九巻まで読み終わった。三巻まで100円本で買って意外に面白く、貸本屋を兼ねたDVDショップで探してもらってあと六冊読んだ。連載はまだ継続中らしい。三代目からずっと女系で継いでいく話なのだが、家宣を発達障害のまま将軍になり、性欲だけ膨れ上がってしまう人として描いている。その苦悩の内面まで立ち入っている。八巻九巻と長崎の蘭学を学んだ若者を招いて城内でオランダ語と医学とを伝えて行こうとする話が展開する。
井上章一『妄想かもしれない日本の歴史』を読んだ。将門の首塚の話、西郷ロシア亡命説、義経ジンギスカン説、楊貴妃熱田神宮出身説などのネタを一戦の歴史学者であるからていねいにフォローしている。
ローレンス・クラウスの『宇宙が始まる前には何があったか』は意外に難しくない。いま半分ほど読んだ。宇宙の話はこちらの想像力の限界をためされるようなところがある。読んでからまた紹介する。
服を買いに行こうと思って、草津のアルプラザまで行った。前に住んでいたところだ。ここのキングサイズのコーナーには十年お世話になっていた。京都はキングサイズ専門店はあるがやたらに気取っていて、高い。お気に入りのジャケットがあって、和風の柄が大胆に描いてあるものだが、二枚買ってずっ着ていた。一枚はぼろぼろになって捨てられてしまった。もうひとつは後生大事にまだ部屋着というか寝間着というか来ているが、さすがに人前に着て出る勇気はない。同じものか、同じようなものがあればと思って行った。京都から20分あまりである。駅前のYMCAでずっと気功をしていた。やはり駅の正面のボストンプラザホテルは安い割に設備がいいので、中国の先生などよく泊まってもらっていた。
同じ感じのものはなかった。赤っぽいジャージと、これもやや赤みがかったシャツと、もこもこの白っぽいグレーのジャンパーとを買った。1500円、2000円、4000円という感じで、まあ一万円札一枚は覚悟していたから、ちょうどいいところか。下着とか見たがすべて1600円、ベルトも見たが4000円とかで、やめた。通販で5枚1000円とかのほうがいい。ベルトも100円ショップにある。おなかを小さくしないと服も限界だ。オーダーメイドなどとんでもだからおなかをへこませるしかない。
こまごまと少し買い物をして帰りは各停に乗った。服を入れた袋とあとそれ以外に四つ袋をさげて、『宇宙が始まる前』に没頭していたら、あわてて降りるときにバッグをひとつおいてきてしまった。緑色の、駸々堂書店で一万以上買うとくれる手提げで、水と手帖が入っていた。手帖はもう終わりだが、来年のメモもいろいろ書いてあった。明日でも遺失物のほうに電話しよう。


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2013年12月オーロラが見えやすく

2013年12月5日



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オーロラ

近く太陽の磁極が逆転する

オーロラが見えやすくなるのはけっこうだが。
近く太陽の磁極が逆転する。ただこれは11年に一度定期的に起こるものであり、ハリウッド映画のように世界終焉、ということにはならない。
地球はといえば、約80万年前に磁極が逆転していた。学者らは磁極の逆転現象がなぜ起きるのかについて、正確な原因を突き止めるには至っていない。
太陽の磁極観測は1976年以降行われており、今回の逆転現象は観測史上4度目となる。
太陽の磁極が逆転することにより、太陽系、さらにはその外にまで影響が及ぶとされている。地球の磁極は当然影響を受けることとなり、多くの磁気嵐が起こるほか、オーロラ現象が増加する。通常、通信状況の悪化や、人の健康低下などが見られる。


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2013年12月今日100円古本屋で買った本

2013年12月5日



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AGATHA CHRISTIE

アジアはなぜ貧しいのか

今日100円古本屋で買った本。
◆アジアはなぜ貧しいのか  鶴見良行  朝日新聞社
  鶴見さんには特別の思いがある。東南アジアの貧しい人たちのことをずっと追い続けた。
◆チェーホフの仕事部屋  池田健太郎  新潮社
  神西清の仕事を受け継いでチェーホフ全集を完成させた池田さんだが、この本を残して50歳で急逝した。フィンランドに持って行こうという本。
◆北へ、ちいさな旅  鎌田慧  晶文社
  鎌田さんの本ではすごく読みやすそう。彼も抵抗のシンボルのようになってしまった。
◆ベツレヘムの星  アガサ・クリスティ  早川書房
  これもフィンランドに行く飛行機で読もうかな。
◆おじいさんの思い出  トルーマン・カポーティ  文芸春秋
  村上春樹の訳。
◆泣き虫弱虫諸葛孔明  酒見賢一  文芸春秋
  持っていたのだが誰かが借りて行って帰ってこない。100円であったからいいけど。
◆ふらんす気分で山小屋暮らし  鳥取絹子  リヨン社
  買って二時間で読み上げた。あまりたいした本でないが、山小屋を借りたい気持ちはずっとある。資金がない。車もない。韮崎は遠いな。琵琶湖の北岸かな。
◆ニュートンとアインシュタイン 科学をダメにした七つの欺瞞  コンノ・ケンイチ他六名  徳間書店
  ニュートンもアインシュタインのいんちきだという告発の本。いろいろわからないからいろんな立場の物を読んでみたい。
◆アインシュタインのおもちゃ・重力と宇宙の不思議への旅  ズィー  TBSブリタニカ
  前の本でめちゃめちゃいわれている松田卓也さんが訳者の一人なので、その反対の普通の入門書みたい。
◆太陽の暗号  エハン・デラヴィ
  どうもトンでも本の系統らしい。普通の宇宙論のほかにマヤやインカの話や、エセ科学本がとりあげたい話題が満載。
「陽」で『ふらんす気分で山小屋暮らし』を読む。
きのう買った佐高信と佐藤優の『世界と闘う読書術』、帰りの電車で半分読んだのを読み上げる。これはいろいろ「読んでみよう」があった。


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2013年12月樹林シートがなかなか効いています・

2013年12月8日



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津村喬

しばらく切れて困ったので

樹林シートがなかなか効いています。しばらく切れて困ったので、一万円分まとめて取り寄せました。一日四枚か五枚使っていたら半年くらい持ちそうです。いまのところは一日二回替えています。右足は土踏まずだけ、左足は土踏まずと足指の傷のあるところ、それからかかと上部のやはり傷が残っているところ。最低四カ所に貼っています。これが半日でべたべた、どろどろになります。ほかの場所に貼ってもある程度効果はありますが、水分が大量に出てくるというふうではありません。一度背筋に貼って真っ黒になったので続けてやってみたが、もう出ませんでした。足が出続けているのは本当に悪いところが出ている感じです。ぱんぱんだった足が縮んで皺が寄ってきました。真っ黒だった皮膚が少しずつ薄くなってきました。四五日前まで時折痛んでいましたが、いまは筋肉のひきつれ感以外、ほとんどないようです。足の第三指、第四指がまだふくれているので、このところ上のほうにかぶせるようにしています。
京大病院の皮膚科に一年通って、薬を塗ってもらい、効果は皆無でした。先生にいえば樹液シートなんて信じないでしょうが、お宅でも採用したらと言ってやりたい。
それでよくはなっているのですが、脚力が弱ってしまったのが困りものです。足が腫れている二年半の間、できるだけ左足に負担がかからないように、階段もわが家の30段ほどを限度にし、タクシーで駅までつなぎ、教室でもついつい坐ったままで大部分やり、としているうちに、ベッドから起きるのもつらいというようになってしまいました。椅子からの立座りはなんでもないのですが、10数センチ低いベッドがつらい。ぺちゃんとした簀の子ベッドなので、布団を積めばいいのですが。いやなんとか鍛えないといけないのです。
足が細くなるのに反比例して、おなかが大きくなってきました。けっこう減食したり、蛋白質中心にしているつもりなのに、楽な服を選ぶと5Lなんていままでさすがに手のでなかった大判を買ってしまいます。これまで余裕のあったジャンパーが、まだ前がとまらないところまで行かないが、中身がいっぱいというふうになってきました。困ったものです。
おなかにも樹液シートを貼りまくろうか、などと思うのですが、これは水分ではなく脂肪だからそんなにうまくはいかないでしょう。足の穏やかな運動と減食とが二つの課題です。


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2013年12月万病を防ぐ水の飲み方・選び方

2013年12月8日



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藤田 紘一朗

という本を買った

『万病を防ぐ水の飲み方・選び方』という本を買った。667円、講談社+α文庫、藤田紘一郎著。水についてはいろいろ論議されてきたが、現段階でとんな結論が出ているかを知りたかった。藤田さんは回虫で有名な人だが、むろんそれだけではない。
水には八つの作用があると藤田さんはまとめている。

⑴発汗作用・解熱効果
⑵新陳代謝促進作用
⑶解毒・希釈作用 ダイオキシンや煙草の煙、洗剤誤飲など。お酒にもいい効果。
⑷鎮静作用 興奮を鎮めたいとき。とくにカルシウムの豊富な水。
⑸入眠作用 体温に近い温度の水
⑹覚醒作用 冷たい水がよい
⑺利尿・排便作用
⑻血液循環促進作用 ドロドロからサラサラへ

日本人には基本的には軟水が合っているが、コントレックスなどの超硬水は排便を求める人にはよい。硬水の活用の仕方でいろいろな可能性。
水を飲むだけで太る、は全く根拠がない。
飲み過ぎるとむくむというのも迷信。
ただしビールは500ミリ飲むと800ミリ尿が出るので、過ぎると脱水症状になる。
たくさん飲んでたくさん汗をかくと健康によい。
ただし体重50キロの人はいっぺんに50リットル以上飲むと死ぬ。
体重60キロの人で食事以外に一日2リットル、夏なら2.5リットルの水分を飲み水から補給したほうがいい。私はほぼ120キロなので4リットルから5リットルの水分が必要ということになる。
少しずつちびちび飲むのがよい。
寝る前にコップ一杯、起きた時に一杯飲むとよい。
美肌だけでなく、体内活性化にミネラル硬水を飲んだほうがいい。
不安感、のぼせ、イライラにはカルシウムを多く含んだ硬水や深層海洋水がよい。
ゲルマニウム水は広告されている効果はまだ実証されていない。
水1リットル中のカルシウム・マグネシウムが120mgを超えれば硬水、それ以下なら軟水である。ヨーロッパは硬水が多い。硬水を常時飲んでいる地域の人は長寿が多い。脳梗塞心筋梗塞にも硬水がいい。まろやかで体への負担が少ないのは軟水のほうである。
今のところ厚労省が機能水と認めるのはアルカリイオン水だけ。「慢性ゲリ、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多の有効」と厚労省は認めているが、それ以外に便秘、糖尿病、リウマチ、骨粗しょう症、アトピー、コレステロールや体内脂肪の低下、老化防止に役立つ。
水素水は活性酸素を消し、アルツハイマーや動脈硬化に効果がある。
重水濃度が高いとガン細胞が発生しにくいのは事実。スーパーライトウォーターは高価だが実際に効果がある。
蒸留水は飲むものではない(中国で普通に出るボトル水の半分は蒸留水だった)

蒸留水に入れた金魚は即死する。
湯冷ましは毒。塩素は飛ぶがトリハロメタンは増えている。
腎臓、胃腸の弱い人は硬水を飲まないほうがいい。
脳梗塞、心筋梗塞、高血圧には硬水・海洋深層水がよい。
糖尿にはアルカリイオン水一日二リットル(60キロの人で)
疲労回復には炭酸水。
脱水の時は水はだめ、スポーツドリンクか塩水。
飛行機でも水は多めに用意したほうがいい。
これで一冊の大部分を要約した。
水道水は絶対そのまま飲まないほうがいいと言っている。沸かしても、ゆざましにしても飲まないほうが安心。使いたいときは広口の瓶に入れて炭を小さめの二個ほど入れ、12時間以上おくと使える。陶器に入れるともっとよい。
ということである。ほとんど、納得がいく本でよかった。


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2013年12月樹林気功について

2013年12月9日



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山林

ホームページの記事の一部です

樹林気功について
これはホームページの記事の一部です。古いパンフをせっかく打ち込んだので、ここにも載せておきます。気功について新しい側面を理解してくれる方もいることと思います。私が四十歳のときの文章です。
樹木とともに、樹木を師として気功を学ぶことを樹林気功といいます。公園や教室で習ったり病室でやるのと違って、樹木という先生について学ぶことができます。ここでは「樹林気功のすすめ」(1988年)というパンフレットの一部を紹介しています。これだけ知ればともかく始められます。また森の中での合宿や京都御所での樹林気功体験の機会に参加してください。パ ンフレットは

⑴山林に自由存す、
⑵森が死に瀕している、
⑶心の森を育てる、
⑷宇宙と調和するための技術、
⑸樹林気功のために、

と五章からなっていますが、その最後の部分を掲載します。
樹林気功のために
森の中で、木々たちや樹木と共生する生物や風や岩をまねて遊ぶ気功を樹林気功と呼ぶことにする。心の森にあそぶのであるから、森がなくてもできないことはないが、現実の森でしたほうがいいことはむろんだ。
森の気功をしていくためのいくつかのヒントと注意すべきことをここに書いておこう。

⑴掌は感知器
森に入ったらエビの触手のように手を出して、視覚だけでなく皮膚で、中でも敏感な掌で世界を「見よう」としてみよう。若葉の色や木漏れ日、心を落ち着かせてくれるさまざまな影を見ること、せせらぎや風に吹かれる木の声を聴くことも森と出会う大切な要素だが、森の気を感じられるのはまず掌であり、そして全身の皮膚である。さまざまな種類の木に掌を向けて、無言で挨拶してみよう。なれるにつれて実にさまざまな反応が返ってくるのを識別できるようになるだろう。それは言葉には置き換えにくいものだが、とてもさまざまな情報を含んでいる。それは「木と話をする」最初の一歩なのだ。

⑵気持ちのいいところを選ぶ
どこでしたらいいのか、というのは自分でそこがいいと感じたところという以外にない。それは、視覚、聴覚、嗅覚、皮膚感覚などの総合的なものである。基準は快いかどうかに尽きる。快さは一種類ではない。開けた展望のあるところではそれなりの気分があるし、木々が洞窟のように守ってくれる場所はまた別の感覚がある。大きな木が一本あるだけですばらしい雰囲気が作られているかもしれない。さまざまな木が組合わさった雑木林の木こそいいと感じられるかも知れない。整然とした杉の美林を美しいと思っても、そこは小動物も住めない状態かもしれないし、その気は決していいものではないこともありうる。存在の最も深い層に「耳を傾ける」ことが大事なのである。

⑶森がいつもやさしいとは限らない
フィトンチッドがからだにいいのだと林野庁はいうが、これはもともと樹木が自分の身を守るための殺菌・殺虫ガスのことであるから、いつも人間に都合がいいとは限らない。樹木が人間を敵と見做せば殺人ガスでも出しかねない。じっさいシベリアや北アメリカには人間が入ることができない森があるし、熱帯のジャングルにもそう容易に人を寄せ付けない場所はいくらもあることだろう。「緑があるとホッとする」という人は多いが、植物が「人がいるとホッとする」かどうかはわからない。時には拒絶の声に耳を傾けなければならないのかも知れない。少なくともそういう謙虚さは必要ではなかろうか。

⑷森にいるかも知れないフェアリや「悪霊」について
森に心を開いていると、人間=自然の次元では理解できない霊的な存在に出会うことがあるかも知れない。それについては過度に敏感になって怖れる必要はない。日本で言うと古代の森をもっともよく残しているのは神社だが、神社にはすばらしい気の場所と、悪い霊を封じ込めてある場所とがある。もし森林気功をして気持ちわるくなったりした場合はそこでのレッスンを早々に打ち切ったほうがよい。もっと「よい」フェアリと出会うこともあるかも知れない。しかし気功の基本的な態度は「求めない、恐れない」である。

⑸よい時刻を選ぶということ
中国の伝統的な考え方によれば、人間の気も環境の気も時間の推移にしたがって変化して行くので、気功も季節や時刻によって意味が変わってくる。ひとつの説では、樹木との対話にもっともよい時刻は日の出前と日没後のわずかの薄明記である。このころには樹木の気が人間にもっとも受け取りやすいように地表に平行に流れるというのだ。もし午後の日が高いころだったらどうだろうか。そういう時に木によりかかってぼんやりしていたら背中の気は急速に上昇して、逆上せたり気分が悪くなるかも知れない。そういうときは気から少し離れたところで、木に向かい合って、上空からのシャワーを浴びるのがいいのだ。明け方や黄昏のころの気功の気持ちよさは何物にも代えがたいほどのものであるので、こうした説にうなずく人は少なくないだろう。
別の説によれば、気功がもっとも体によい影響を与えるのは午前零時と正午である。体験してみたことのある人なら午前零時から一時までの森の気がとてもやさしく、昼間はけっして見せてくれないほどの暖かい気にあふれていることを知っているだろう。結局森で寝て、夜中にもし、明け方にもするという体験をする以外にこの両方を満足させることはできないかも知れない。ほかの時刻が無意味ということではないが、一歩突っ込んだ体験の手がかりがここにあるということだ。

⑹天候に応じて
山に入る場合には天気は変わりやすく、簡単な山でも思わぬ苦労をすることがあるから、十分な用意が必要だ。決してみくびってはならない。
過度に暑い、寒い、風が強いなどの時は無理に気功をすることはない。雨やどんより曇った時も、室内でのごく軽い体ほぐしやマッサージを中心にしておいたほうが無難である。

⑺木の種類を選ぶ
ひとつひとつの木は違う個性を持っている。松は暖かくやさしいと誰もがいう。しかし柳の木の下で気功をして気持ちのいいのは、熱症で高血圧の人に限られるだろう。杉は疱瘡を治し、樺は黄疸を治療するなどの具体的治療効果もある。それは薬として飲んでもいいが、それのあるところでやるように指定された気功も少なくない。ガン治療で有名な郭林新気功の場合も歩く気功に樹木療法を応用している。中国でよく使われる柏はコノテガシワで、ヒノキや杉に近い細い葉のものである。一方でそうした分析的な森とのかかわりを確かめ、楽しんでみてもいい。だが、それを気にせずに、森の木全体を受け入れるのであってもいい。

⑻ローインパクトということ 気功をしたことで根を踏み荒したり、草花を押しつぶしたりということがあってはならない。ローインパクトというのは自然を愛して山に入る者がその行為による自然破壊を小さなことでありしてしまったはならないという自戒の姿勢を言うが、それは樹林気功にとっても当然のことだ。


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2013年12月京都市が

2013年12月11日



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蹴上浄水場

水道の水をうまそうに飲むCMをしていて

2013年12月11日
京都市が水道の水をうまそうに飲むCMをしていて、水道水は安全ですと言っているが、それも水道代に含まれていると思うと腹立たしい。我が家はかつてもっと気を使っていたのだが、一時同居していた人が炭とかが嫌いで、何俵かため込んでいたのを全部捨てられてしまった。長野のほうから送ってくれた火鉢用の炭があるから、洗って、水を入れた2リットルと1.5リットルのボトルに水道水を六本ほど入れて24時間放置すると塩素もトリハロメタンも無視できるくらいまでになるというから、それを順に使って煮物とか味噌汁とかにしていくことにした。さすがに全部ミネラルウォーターにすることはできない。それを一部飲み水にもするが、私はどうも強いミネラルの硬水が足りないようなので、キリンのアルカリイオンの水とコントレックスの水とそれぞれ2リットルを何本かずつ買ってきて書斎用にした。また小原さんに頼んで二三箱ずつ買って来よう。
雨が降って少し暖かくなった。今日はまったく外に出なかった。昨日買ってきたスポンジと洗剤を使って風呂桶をぴかぴかにした。相変わらず強いライトをつないで風呂を読書空間にしている。寒くなってくると、これで一時間ほど読書して出ると当分温かい。きのうはごぼうをささがきにして、ほんらいうなぎなのだが、豚もものカタマリから削ぎきりにしたのを小さいフライパンに入れて醤油出しで煮、卵でとじた。柳川もどきである。きょうは88円ででていた京菜と鶏もも肉と油揚げで気持ちだけ「はりはり」というのを作った。27センチでなく18センチのフライパンで作っているのに、どうしても余る。片付くのはいつも翌日の昼になった。
勃起不全で前立腺肥大だという人から相談があって、15日に東京で会うことになった。気功をしたことのない人だから、少しこちらでやってあげて、また入門的なことを体験してもらって、それから治療気功ということになる。入門編として四ページのテキストを《中華気功大典》と《中医気功学》から作った。本当は胡耀貞のプログラムをしたらいいが、それは始めからむりだから、彼が続けてくれれば次のステップということにする。
ああそうか、と遅まきながら気づいて、治療気功については需要があるだろうから、20種類くらいの病気をとりあえず取り出して、それぞれ4ページくらいのテキストを作ったら、欲しがる人はきっといるなと思って、冬の間に作ることにした。とりあえずホームページの「基本の気功」と「病気治療」のところを書いた。
買いやすい形があれば、いくらでも欲しがる人はいる。 私は前立腺肥大ではないが勃起不全のほうは糖尿の影響もあってずっと「不全」である。治療しようという意欲が出てくるような人に会ったら治そうなどと冗談半分に言っている。甲斐さんに「やりまくらなきゃ」と言われるがすこし準備が足りない。ティナ・ターナーのように73歳で結婚する人もいるから、まだ終わっとも言えない。今度相談してきた人はまだ若い人だからそれは治したいだろう。
15日の講義用に「精気神学説」の翻訳をはじめた。なんか、たえず忙しい。


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2013年12月火曜日の深夜に

2013年12月13日



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津村 喬

突然次々に画面が消えて行き

火曜日の深夜に突然次々に画面が消えて行き、facebookが真っ暗になってしまいました。そのうちにYahooからつながっているソフトで書いたものが次々に見えなくなりました。あれよあれよという間なのですが、黒い画面に龍なんとかという名前が出てきたので、これが悪名高い中国のハッカーかと思いました。電源を切って点けなおしても反応はありません。見ているうちに見られないところが拡大していくので、やばいとネットにつながるラインを切りました。さいわいwordは使えたので、wordでの仕事を続けました。何時間か置きに見てみるのですが、広範囲に見れない部分はひろがっていて、絶望的です。 翌日は大阪に行く日だったので一日放置して、木曜に小原さんに京都のパソコン工房につれて行ってもらい、預けて来ました。 今日金曜の夜電話があって、ウイルスを探したけど見つからない、繰り返すうちに問題なく立ち上がるようになって、今は普通ですという。明日とりにいくことにしたが、はてあれはなんだったのだろう。また突然動き出しても怖いが。ちゃんとした防御ソフトを入れなければ。 この文章は小原さんが前においていった器械で書いています。


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2013年12月明日の宴会のために

2013年12月14日



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津村 喬

ちょこっと料理をした

明日の宴会のためにちょこっと料理をした。先生が何もしなくていいように、みんなで持ち寄りましょう、という話になっていたのだが、そういうわけにもいかない。あまりいつものようにフルに作ってもみんなを信頼していないみたいだし、だからと言って「津村料理」に期待していないわけがない。あまりお金をかけずに、なるべく家にあるものを生かして何か考えようと言う事にした。で、メニューはこんなことになった。
《こんにゃく三種のぴりから炒め》
 色違いの赤、白、黒の四角いこんにゃくを、斜めに筋目を入れて一個を十六に切り、全体に薄い焼き目がつくように焼き、腐乳という豆腐の塩辛を二片ほど入れ、わからないほど朧昆布をちいさくちぎって入れ、醤油をたらしてから一味唐辛子をたっぷりかける。
《高野豆腐のオランダ煮しらすまぶし》
 高野豆腐を五つをもどして、それぞれ六つに切り、油で揚げてから出しで煮て、汁を切り、それにしらす干しをまぶし、あんまり真っ白なのでかいわれを散らす。
《たこのカルパッチョ》
 新鮮なゆでだこがあったので、ざくざくと切って、微塵にして晒したたまねぎに混ぜてブロッコリー五六個散らした。
《しいたけのゆず風味》
 けっこう量のあるしいたけが一袋100円で出ていたのでふた袋買ってきた。ストーブで焼いてたべるときに二つにさいて、ゆずと醤油で食べてもらう。 《黒鯛の造り》
 飛び切り新鮮な黒鯛が魚忠にいたので、さくどりだけしてもらってもってきた。あす直前にうすくそいでお造りにする。
《焼きサーモン》
 ノルウェーのサーモンの片身くらいは、いつでも冷凍庫に入っている。人数と持ち寄り状況次第で、待たせている間にすぐ焼ける。
《赤味噌ミートローフ》
 これはわりと一生懸命つくった。豚挽き肉を卵で練り、刻み玉ねぎとパン粉と八丁味噌をまぜ、オーブンで20分ほど焼く。長方形の抜き型に入れて作った。まわりにブロッコリー残りとポテトアンチョビをそえて。
《煮りんご》
 岩手の金子さんからりんごを送ってきてくれた。例年のことだが、明日あつまるなかの半分くらいは金子さんを知っているから、そこで紹介しようと煮りんごにした。真ん中にガラス鉢に盛って、大皿にのせ、まわりにクラッカーをちらす。
 まだレンコンせんべいとか、煮しめ豆腐とかいろいろ作れるが、こんなところにしておこう。  あ、もう一つあった。フィンランドのクリスマスの飲み物であるグログを作った。ガラスボウルに赤ワイン一本入れ、ウオトカとブランデーを入れ、干しブドウとプルーンを入れ、シナモンとカーダモンなど入れ、直前にカシューとアーモンドナッツを入れる。そのままでは強いが、お湯割にしてもいい。


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2013年12月なんとか復活しました

2013年12月14日



facebookやyahooは外部に保管

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精気神

なんとか復活しました。facebookやyahooは外部に保管してあるので問題はないし。何がどんな目にあったのかよくわかりません。ずっとマックを使ってきて、何年か応急措置で最安値のacerですませてきた。そろそろマックの高級機種を買おうかというところです。
でも明日の為に「精気神」を訳していたのは間に合わないで、もう口頭でしかできません。今夜頑張ればできないことないけど、徹夜して東京に行くのがしんどくなってきました。話題はいくらでもあるですが、一応予告しているので「精気神」の話はしなくてはいけない。
寒いですね。暖房のない我が家では今日のような日は電気ストーブ二つ、石油ストーブひとつの態勢ですが、膝の外套を離せない人もいます。


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2013年12月きのう東京に行って

2013年12月16日



今日帰ってきました

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パソコン工房

きのう東京に行って、今日帰ってきました。昨日はまた七転八倒して、メールもどこのホーページも立ち上がらない。さんざん試してみてからあきらめて、ワード(ほんとはキングソフトですが)で文章を作っただけ。どこも真っ白なページが立ち上がって、いじっていると「このソフトはだめです」と出てくるのです。
この前の後だからまたウィルスがと思ってしまったが、もしかしたら東横インのその部屋のラインがつぶれていただけかもしれない。二か月くらい前もそういうことがあって、ほかのケーブルで試したいといったらちゃんとうまく行ったのですが、今度は「ウイルス後遺症」でそれを思いつかなかった。ロビーに行ってホテルの器械でメールをいじりました。

京都駅から車に乗って寺町五条のパソコン屋にもう一度見てもらったが、全然問題なく立ち上がった。今日はお金要りませんとあっけない。それでついもっと小さなラップトップが欲しくなって買ってしまいました。フィンランドに持っていくのに重さが今のだと四倍くらいある。ちょっと早くしてもらって、スイッチとほぼ同時に立ち上がるようにしてもらいました。ハードディスクもつけたのでこちらの器械の中身はそっくり移していける。DVDが外付けになるが持ってるし。まあフィンランドに行って読めなくなると不安なので、とにかく新しいパワフルなのを買ったしだい。
ここのはイリヤマという店のイリヤマという器械で、メーカー品ではない。

Made in Chinaと書いてあるが、この店の独自規格のようで、三年保証もついているから、どんなことになってもちゃんと治してくれるみたい。もう土曜に出発なのでそれまでに飼い慣らしておきたい。acerのほうは家に帰ったらちゃんと動いているので心配はいりません。ただ鞄に入れると本当に重いんです。ずっとMACを使ってきたのにこれでもう三代目のwindowsマシンです。MACはマッククラシックのころから30年使ってきたのでやはり使いやすいが、価格に負けて使うようになってしまった。MACもword.macを取り入れてしまったから、今までのクラリスという何倍も優秀なワープロソフトを会社ごと放棄してしまったのが残念。
クラリスで文章を書いていたころが夢のようです。wordは本当に馬鹿。知的障碍者だと思う。あんまり悪口を書くとまたストライキを起こすかな。クラリスは頭がよく、思考の速度で書けました。wordは考え、考えだものね。みんな文字を書かなくなって写真や音楽ばかりいじっているから、悪貨が良貨を駆逐してしまったのです。


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2013年12月きのうの東京での健身の講座は

2013年12月17日



精気神の話をするはずだったが

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シャーマンドラム


きのうの東京での健身の講座は、精気神の話をするはずだったが、訳している途中でコンピュータが発狂して中途になってしまい(これは火水木金の話)、代わりにフィンランドの二冊のパンフレットをもう売らないで差し上げて、その話を半分しました。

シャマンドラムとか、メディシンバッグの話。メディシンバッグは漢方薬の起源の話だから、本筋からはずれていない。もう一度書きますと、森を歩く時に首からトナカイの皮で作った小さな袋を下げて行って、樹の葉でも虫の死骸でも小石でも、自分と世界の隙間を埋めてくれるという感じを持ったら、それを袋にいれてやるのです。他人には意味のない、私だけのお守りみたいなもの。

こうして樹林気功が始まっていったのだと私は思っている。神農さんが何千種類の草をなめて漢方薬のよしあしを見て決めたというのは非現実で、何万人の人が私はこの樹が合っているというところからそれが整理されていったものだと思っています。


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2013年12月フィンランドに行くまで

2013年12月18日



あと四日と迫ってきた

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おみやげ
フィンランドに行くまであと四日と迫ってきた。

今日は小原さんに車を出してもらってあちこち買い物に回った。カウコからはTシャツの注文があった。どうせ来年の干支の馬の絵柄がほしいのだろうが、日本人はそれほど干支にこだわっていない。いつかいろいろな古い商店の屋号とか鉄腕アトムとかをTシャツにしていたときにはエビスビールの広告のをあげたことがあるカナートのユニクロに行ってみたが、なんと一枚も置いていない。京極に行ってみたが、観光用Tシャツのレベルの低さにはびっくり。舞子さんとか忍者とかで干支の柄は一枚もない。これは空港で探してみるしかないな。でも関空と違って成田経由なのでちょうどいつものような店があるかわからない。

業務スーパーに行って、買いまわる。ツァーの分と、二回にわたるおせちの小宴会の分。2万円は覚悟していたが1万3000円ですんだ。それでも段ボール五個分ある。水の入ってるコンニャクとか豆腐とかは全部水を抜いてパックしなおす。生野菜とかは非合法だからトランクに入れる。行きで開けられたことはない。水気のものはすべてトランク。お酒も。ただそれで重すぎてはまた何万とられるので、重いものはできるだけ手荷物に出す。100円ショップでまた三つバッグを買った。これを一つずつ手荷物で持ってもらう。

明日はよみうりの最後の授業。この時に駸々堂で「今日の料理」の正月料理特集を12冊買ってくる。ほとんど絵本なので、タイトルだけ言えばほぼ理解できる。全ページの見出しだけ英訳してパンフに作った。A4で六ページになった。つづく

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2013年12月またFBから

2013年12月18日



いいがかりをつけてきた

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ZEN COOKING

またFBからいいがかりをつけてきた。文章が長いという。半年ほど言ってこなかったのに。もう少しだけ前の続きだ。タイトルを英訳したパンフを挟んで売る。原価は530円なので、10€くらいでかまわないだろう。200ページ近くあるテキストだ。12部というのはいかにも中途半端だが、ヘルシンキとタリンで五部ずつ、あとは贈呈という感じ。もうかる話ではない。簡単な正月料理の紹介の会を開く時に売る。
六月までには"Zen Cooking"をパンフに仕上げようと思っている。
いまから荷物のアレンジだ。


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2013年12月半年ぶりに

2013年12月19日



床屋に行って

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数の子

半年ぶりに床屋に行って、フィンランドにもって行く数の子とか100円ショップの松飾とかを買い、いつもの巡回古本店に行く。今日はわずかで、四冊だった。

困ります、ファインマンさん  ファインマン  岩波書店
謎の九鬼文書  佐治芳彦  徳間書店
古代人の伝言  森浩一+陳舜臣  朝日出版社
国家の思想  吉本隆明編  筑摩書房現代日本思想体系


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2013年12月フィンランドに着いた

2013年12月22日



たぶん60回目くらいだと思う

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フィンランドの湖

フィンランドに着いた。ちゃんと数えてないがたぶん60回目くらいだと思う。好きなんですね、といわれればそれは好きである。白夜の湖ではてしなく泳ぐのも好きだし、秋の一面に紅葉がしきつめられた湖面をボートでゆっくりと進むのも好きだし、雪に寝てオーロラを待つ半分死んだような感覚も好きだ。水がうまいからコーヒーが特別うまい。などと好きなところを無あげていけば果てしがない。まだ世界の10分の1もまわっていないのに、ほかにも好きなところはいくらもありそうだが、あちこちを見て回るだけよりも、こうしてひとつの文化と、自然と深い縁を結ぶことのほうが幸せに違いない。

フィンランド、そこから縁をつないだ兄弟民族のエストニアとの縁を深めていくことで、この一生は終わってしまいそうだ。私が死んだらどこかの海か山に捨ててくれと息子には正式の遺言を残しているが、どうもイメージに繰り返し出てくるのはラップランドの凍った海にはまって、厚い氷の下で目を開けたまま動かなくなっている自分の死に姿である。それが一番幸福だと思える。いやまだ死なないけれども。


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2013年12月きのうは家を六時に出て

2013年12月23日



八時五分のJALで伊丹から

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Keuruu

きのうは家を六時に出て八時五分のJALで伊丹から成田へ飛び、十二時のフィンエアでヘルシンキに飛んだ。20数歳と19歳の姉妹が一緒だ。彼女たちは去年も同行した。今年はもう少し増えそうだったのだが、それぞれ理由ができてまた同じ二人になったそれは歓迎なのだが、二人では余り資金的余裕が出ない。はじめに予約していたところをキャンセルして、小さな小屋を借り、そこで自由がきくようにした。カウコの車で、ヘルシンキ空港から300キロあまり北上した小屋に行った。

ケウルーという町の近くだ。ケウルーにはカウコ一家は何年か住んだことがある。両親の墓がここにある。一番上の姉さんと一番下の弟が今もここに住んでいる。カウコは8人兄弟である。すぐしたのアッテが去年なくなったが、それ以外はみな元気だ。一番上のアイラという姉さんの力を借りて、一番安い資金で一番豪華なクリスマスを体験させてと頼み込んだ。正式のクリスマス料理には、ベジタリアンのカウコが食べられないハムの腿一本のローストとか肉団子とかもいろいろあるが、参加した彼女らには初体験である。
一面の雪景色のつもりだったが、今年はほとんど降っていない。ケウルーへの道筋はずっと雨だった。途中、目的地に近づいた田舎道で突然雪になった。数十分のウェルカムだったのかも知れない。着いたらまたしとしとと雨になっていた。もう一部屋あることを期待していたが、2ベッドの2部屋ので、二人と、あとから奥さんの着くカウコに2部屋をゆずって、私は料理番にふさわしく、台所に通ずる居間のソファに寝ることにした。

みんながお姉さんの家に荷物をとりに行っている間に料理をした。今日のメインは高野豆腐といろいろ野菜のカレー。カウコのフェイバリットである。りんごとわかめのさらだ、切り干し大根のオムレツ、それにクラッカーを使ったカナッペが四誌種類。山芋とイクラ、ちくわとイクラ、ブロッコリーのマヨネーズ、大豆とひじきの煮つけ〔市販品〕。シャンパンに赤ワイン、カウコは乾杯の後ビール。私か料理した。どれも津村料理の定番である。りんごとブロッコリーを途中のガソリンスタンドで買っただけで、あとは日本から苦労して運んだものだけ。ライスも、まだこちらの米を買っていないので、持ってきた滋賀米ともち米をミックスして炊いた。
それからサウナに入ったりした。真っ暗だから水辺までは行けないが。なんだかんだで、彼女らは二時ころに眠った。カウコと私は四時まで話していた。なんと、24時間に時差7時間、それに4時間を足して35時間起きていた。もっとも飛行機の中で少し寝たけれども。


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2013年12月
ゆっくり寝ようなどと言っていて

2013年12月23日



8時にはおきてしまった

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ユバスキュラの町並み

フィンランド二日目。
ゆっくり寝ようなどと言っていて、8時にはおきてしまった。足がつって目が覚めた。冷えるとてきめんにつる。痛いほうの逆の足だ。トイレに行って、真っ暗な中ツリーの電灯だけつけて、一時間マッサージをした。彼女らも起きてきた。10時少し前に朝食の準備を始めた。カレーソースをぜひというリクエストがあった。二日目のカレーはおいしい。黒パン二種類を焼いた。
ブルーベリーとストローベリーを入れたミルク。目玉焼き。コーヒーはカウコに淹れてもらった。フィンランドのコーヒーはびっくりするほどおいしい。料理心のないカウコが淹れても本当においしい。世界一のコーヒー消費国と聞いた。フィンンドにはスタバは入れないよね、と言っていたが空港についに一店舗できた。市内にはまだ一店もないはずだ。フィンランド人はあんな薄めたようなコーヒーは飲まないだろう。空港で入っているのも外国人ばかりだ。

12時ころにでかけて50キロはなれたユバスキュラへ行った。ここにはカウコの弟子のカイツが合気柔術の道場をしている。私は何度もここで講習をしたりとまったりしているが、一段と整備されて、全体が博物館のようになっている。刀、なぎなた、槍、木刀などが大量に並んでいる。
鎧が四人ほどいる。売り物の小さな鑑賞用の鎧もある。本体楊心流をカウコを通じて習ったが、それ以前にやっていた香取神流の合気道がもともと中心である。銃、拳銃はもともと達人だった。軍に入ったときに上官に教えたという。ナイフのコレクションもある。本当の愛蔵品は家においているが、これだけで日本のどこにもない膨大なコレクションである。
日本のすべての城の写真もある。姫路城、松本城、犬山城、熊本城とひとつひとつ解説してくれる。長篠の合戦の小さな人形による再現も圧巻だった。いま更に改装中で、中国の武器だけのコレクションとか果てしがない。一時間余り圧倒された。姉妹は道場でカウコに飛ばす振りをさせて、妹が後ろに吹っ飛ぶという設定で写真を撮りはじめた。
彼女たちとカウコは繁華街を少し歩きに行った。こちらは車で待っている。ケウルーに戻って買い物をする。イヴの買い物は済んでいるが、今夜と明日と26日の分を買わないと、その間店が閉まってしまう。

カウコの一番下の弟の家に寄った。電気技師をしている。大きな犬が二匹いた。一歳半という巨大な犬がいて、押し倒されそうになる。買っている羊や鶏も見せてもらった。
晩御飯は残りご飯のチャーハン〔卵、白菜、たまねぎ、高野〕、春雨と野菜の炒め物、切り干し大根の煮物、おでんだった。おでんにはズッキーニ、マッシュルーム、たまねぎ、揚げ高野豆腐、ユーストレイパというこちらのチーズ。今日は姉妹ですっかりきれいに片付けてくれた。アイスホッケーでフィンンドがスゥエーデンをまかしたので、奇声を挙げていた。


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ヘルシンキとエストニアでの

2013年12月23日



おせち料理の会の

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シンプルなおせち

ヘルシンキとエストニアでのおせち料理の会の趣旨について。 二回にわたっておせちの会をしようということで、ヴィルヤンディとヘルシンキで計画中なのですが、その趣旨を必 ずしもきちんと伝えていなかったので、以下の文章をこちらで流してもらうことにしました。
日本のおせち料理の会を持とうということでよびかけています。これは単に珍しい日本の料理を楽しんでいただこう ということだけではなく、日本のポリフォニックな重構造文化を知っていただくための企画です。
おせちというのは、季節の変化していく境目という意味です。日本には中国からつたわってきた二十四節気という節 目がありますが、その最大の「節」が正月です。それでそこで食べる昔ながらの料理を「おせち料理」というのです 。
それは昔から伝わるものであり、一面では古い時代の名残を伝えていますが、また絶えず革新して、新感覚の料理 が伝統に付け加えられています。

今度日本料理がユネスコの無形文化遺産に認められましたが、その伝統料理のエッ センスを伝えるのが「おせち料理」です。 ここでは「おせち料理」の一番シンプルな形として、三段の重箱〔箱を重ねるという意味〕に詰める料理と、おわん で食べる雑煮をとりあげます。皆さんの食器としては箸と取り皿と椀があればいいのですが、今回人数分用意できま せんでした。
箸と重箱については持ってこられました。 重箱はシンプルなものは三段でできています。
一番上を一の重といいます。ここには「三種類の祝い肴」といって、 黒豆と数の子と叩きごぼうが並びます。叩きごぼうの代わりに田作りと呼ばれる小魚を干したものが使われることも あり、黒豆をはずして数の子と叩きごぼうと田作りが表面に出て、黒豆は二の重にまわることもあります。あまり「 三種類」にこだわらない人は四種類を並べてしまう人もいます。
数の子はにしんの卵で「子宝に恵まれる」という意 味です。田作りは畑に肥料としてまくような小さいいわしを砂糖と酒で煮るもので、豊作祈願です。ほとんど生の根 っこのようなごぼうは叩いてから醤油に漬けたものですが、これは歯が丈夫なうにという祈りです。そして黒豆は一 年「まめ」〔正直に忙しく〕に労働できるようにという願いです。 二の重には酒に合うような料理が並んでいます。

本来は漢方薬を入れた「おとそ」と呼ばれるやや甘い酒が勧められ ますが、日本酒の場合もあります。ここでは金箔入りの日本酒をほんの少しずつ用意しています。これも特別の祝い 酒です。普通二の重に入れれるのは、玉子巻き、紅白かまぼこ、きんとん〔栗と芋のペースト〕、鶏を巻いて焼いた もの、昆布でサーモンを巻いた物なとが並びます。
この取り合わせは様々ですが、基本になっているのは、オランダ 料理と中華料理の影響を受けつつ成立した長崎料理が江戸に伝わったものです。 三の重には煮た野菜が取りあわせられます。よく使われるのは、にんじん、たけのこ、こんにゃく、れんこん、ごぼ う、しいたけなどで、鶏肉が加わることもあります。一の重、二の重は栄養的に少しかたよっている面があるので、 三の重はとても重要です。 二の重が非日常的な、遠くからやってくる料理なのに対し、三の重は日常がずっと継続していくように、という性格 を持っています。  雑煮はさまざまなものをボイルするという意味です。
地域によって千差万別です。東西を分ける二つのラインがあっ て、関東ではもともと四角く切った切り餅を使うのに対して、関西・京都では丸くまとめた餅を使うことがひとつ。 また関東は醤油のクリアなスープをかけるのに、関西・京都は味噌汁にします。スープを何から取るかは西日本では 昆布、とびうお、ぶりなどで取り、東日本ではカツオでとることが多いです。

鹿児島の島津家の雑煮は餅が入らない 芋だけというものですが、これはポリネシア系の芋栽培狩猟民文化が残っているものです。古朝鮮の雑穀文化は各地 に残るどんぐり餅、粟餅、ひえ餅などに残っています。餅自体が、うるち米を食べる以前の粘り気のある米を記念す るためのものです。
このようにして体験してもらうと、特別の新年に歴史を保存する料理をどこの家庭でも自然に継承してきた物である ことがわかります。まずそれを体験していただいて、さまざまな食文化が重層的に流入した日本の複雑な長い文化的 伝統の一端をを理解していただきたいと思います。

どうも難しくなっていけない。おせち料理についてもっと簡単に、しかも確信をついて語れないものでしょうか。
ただのもてなし料理と思ってほしくないので、ひとつにはそれと結びついたモラルの感性ということ、またひとつには 層をなしていろいろな文化が行き着いた先の一種の記録だということです。
ヴィルヤンディはエストニア中央部の都市で、例年続いてきたダンス・フェスティバルの本部があるところです。
今年は二度目の禅クッキングをやろうということになっていて、100回ほど書いた英語の禅クッキングがべースなので すが、あと40回ほど書き継げないでいます。
そのスタッフ中心に正月料理を食べてもらうのはとても楽しみです。 禅クッキングは12人限定なのですが、フェスティバルには何百人かが一週間集まりますので、授業以外のいくつか の機会を作ってみたいと思っていて、今回はその相談もあるのです。20種類ほどの駄菓子で駄菓子パーティをする とか、禅とは対照的な「日本の魚を食べてみませんか」とかいろいろ企画だけあるのですが。 いまこちらは朝の四時。そろそろ寝ます。


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2013年12月
カウコと姉妹は

2013年12月23日



教会をいくつか見てから

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ウスペンスキ寺院

12月23日。 カウコと姉妹は教会をいくつか見てから、カウコの姉さん、アイラを迎えに行った。アイラが来て、本格的なクリス マス料理を作ってくれる。
24日は忙しいので、23日にすまてしまう。24日にはエレナも来る。 テーブルの上には、生姜入りのクッキーと、風車型のパイと、干しぶどうとピーナツの鉢が並んでいる。
クリスマス 前にはこの三つがそろっていないといけない。風車型のパイは、四つの羽が出ていて、真ん中にあんずジャムが載っ ている。クリスマス前にはこれをテーブルに並べていつたべてもいいとカウコは言うが、彼以外あまり食べない。パ イは焼きたてがおいしい。ほかにテーブルには七本のローソク型のランプと、あとヒヤシンスの鉢植えが赤い紙に包 まれておいてある。
ヒヤシンスはクリスマスの花で、ちゃんとイヴに開花するように仕立ててある。もうだいぶん綻 びてきた。

あとフィンエアの中でもらったファザールのチョコレートを鉢に盛っていたが、みんなよく食べてあと一 個だけ残っている。 キッチンでは大なべにビーツをゆでている。アイラにポテトやキャロットやビーツはゆでておいてと言われていたら しい。私は留守番兼鍋の番である。アイラに気持ちよく働いてもらえるよう、キッチンをこれからきれいにする。日 本からの食材があふれているので、それをしまいこまないとならない。
今日のお昼はきつねうどんでとかいろいろ計 画している。こちらに来ると、家族ができたようなもので主婦感覚である。こういうのがどうも向いてるらしい。寮 のおばさん、いやおじさんでもするか。
朝ごはんは三種類のパン。にんじん入りの黒パンがおいしい。マーガリンに塗るペパーチーズ、オムレツにトマト、 サラダ菜、きゅうりのピクルス、いちごとブルーベリーのミルク和え、コーヒー、残り物のおかゆ。初日のカレーを かけたご飯の残りが昨日チャーハンになったのを、今日は最終でお粥にした。 ファザールのチョコを食べてみた。やはり強烈に甘い。
のどに引っかかるような感じで、むせてしまう。チョコの味 より砂糖の味が強烈だ。甘さを十分の一にしてくれたら、さぞおいしいだろうと思う。
ビーツのゆで具合がわからない。かろうじて箸が通るくらいか。もう一煮ててみよう。 朝は晴れていた。とはいってもずっと太陽も青空もみていない。降らないで、気持ちよく気が通っていたということだ。

ベランダにコーヒーカップをおいて、湖を背景に、窓を通して写真をとったりしていた。今はまた雨になってい る。このまま雪になるかもしれないと言っていた。
ビーツが吹きこぼれて赤い汁が大変な事になった。一応箸は通る し、もういいことにしよう。ポテトがもう一袋あるが、同じ煮汁は使えない。 きのうサウナでカウコが「フィンランドに住まへん」と切り出した。
何度も繰り返された話題である。何年か計画で 小さな小屋を買って、私はそこで書く仕事をして、気功の個人教授をしたり出張教授をする。たまにパーティをした り日本料理を伝えたり。年に二度くらい日本に帰って、日本で必要としている人と会う。はて気功図書館はどこに置 こうか。たまにしか帰らない場所に保持できるかどうか。執筆のためにはフィンランドに持ってくる本も少なくない だろうし。と話は発展する。
やがてフィンランドに住むだろうとは思っている。氷の下で死にたいという話はまだし ていない。あちこちの講習で先生にこっちに住んでもらいたいと思っているたくさんの人にこの話をしてみようか、 とカウコは言った。
こんな物件があるという話が出てくるかも知れない。





For Finland and Estonian friends.I arrived at Helsinki 21th evening.Now I stay cottage in Keuru.
I miss snow world but only rain.I cannot write much so only report everyday menu. 21th.Today`s main is curry and rice contain Koyadoufu and various vegetable.
This is Kauko`s favourite.Koyadoufu is dried tofu originally made in mount Koya.I use this fry in oil and boil. Apple and wakame salad.Wakame is Japan standard sea weed.
Add oil and soy sauce. Spanish Omlet.In it cut and dried big radish and some vegetables. Four kind of canappe.Oh I don`t know how write.
Small open sandwich on crackers.1.Yam poteto and Ikura(egg of salmon).2.Japanese fish cake(chikuwa)and Ikura.3.Brockoly and mayonese.4.Soy beans and seaweed(hijiki) Champagne and red wine,beer.
I brought Shiga rice and mochi rice.If I use mix,can make very good taste. 22th dinner.
Use rest rice made Chahan.Chahan is Chinise fried rice contains eggs,Chinese cabbage,onion,Koyadoufu. Fried harusame with various vegetable.Harusame means spring rain,it is noodle from beans.Boiled cut and dried big radish.
And Oden.Oden is boiled various material.This time zuccini,mashroom,onin,fried Koyadoufu,and Juustoleipa.



実況中継みたいに書いている。こちらはまだ23日である。23日の二ということになる。 アイラと、姉妹二人が手伝って皮をむいたりいろいろやって、三時から六時くらいまでしたのかな。
あとは彼女の家 でハムのローストを24時間かけてオーブンに入れていて、明日取りにいく。今日いろいろ作ったものはベランダに 出しておけば0度ぎりぎりだから保存にちょうどよい。
このあたりは熊も狐もいない。肉団子をオーブンに入れて、 彼女は帰っていった。姉妹は手伝う中でたまねぎの微塵切りをやらされたら、こちらの基準ではあまりに上手なので 、わざわざカウコに言いに行ったほどだった。こちらでは包丁はほとんど左手で材料を持ってシチューに切り落とし ていくような使い方をするので、細かい微塵切りなど普通しないのだ。 ヒヤシンスが緑だったものが半分くらいピンクになってきた。
ヒヤシンスにヒヤシンスが咲く、なんの不思議なけれと、という感じ。 赤い包装紙に包まれておしゃれをしたヒヤシンスははじめてだ。 ポテトを80個ほど余分にゆでてしまったから、なんとか使わないといけない。15個分ほどざくざくときってから「 ほぼマッシュ」にする。たまねぎをそれこそ薄く切って、水にさらす。玉子もたくさん余っていたから、五個ゆでる 。白身を微塵にし、黄身をつぶして、マヨネーズで和える。
さいごにポテトとオニオンと卵を一緒にして、大きな皿 に盛り、まわりにサラダ菜とトマトを並べる。ご飯を炊き、味噌汁を作る。ズッキーニ、たまねぎ、白菜、リークの 青いところを実にする。マルコメの出し入りので手軽に作る。昆布だしを少し補強する。 きのう魚屋でムイックを買った。いわしのような小魚だが、淡水魚だ。わかさぎみたいな感じだが、味はいわしのほ うが近い。

50尾ほど、そこまでしなくてもいいのだが、一応頭とわたをとって、小麦粉、水、パン粉の順につけて 揚げる。これは本当においしかった。 大豆ひじきは市販品だが、誰も手をつけないでもどってきた。明日のおかゆにでも入れようか。 おいしいおいしいとよく食べてくれたから、ポテトはかなりの山盛りにしたのが八割がたなくなった。しかしまだマ ッシュにしたものが今日出したと同じくらい残っている。さらにボウルに山盛り、ゆでたのがある。何かかんがえな ければ。
台所をぴかぴかにする。気持ちがいい。 カウコが私のために買ってくれた赤ワインが、ちっとも減らない。三日で三センチも減っていない。セーブしている わけでなく、飲めなくなっている。カウコはエレナとの生活では飲む機会がないが、こういうときはしこたまビール とウォトカを飲んでいる。私にはあきらめて勧めなくなった。そうなるとまた少し寂しい。はてしなく飲んでいたこ ろがなつかしい。けれどもうそうならない気がする。

今晩12時に列車でエレナが着く。弟の息子だから甥になるわけだが、それを連れてくる。19歳か20歳で調理師学 校へ行っていて、すし屋でバイトしている。
交流すれば楽しそうだが、彼はロシア語しか話さないから、エレナを通 して通訳してもらうしかない。エストニアにはまだロシア語しか話さないロシア人が取り残されたように存在してい る。
食堂車がなくておなかがぺこぺこと電話があったので、二段重にポテトサラダとピクルス、残っていた魚二匹、 トマト、梅干、ちくわにイクラ、きゅうりを詰め、もう一段に二種類のパンにマーガリンを塗ったのとペッパーチー ズを縫ったのと、それから生姜クッキーを入れた。うまくくずさずに持って行ってくれたらいいが。




23th,night. About 3 o`clock Aila has come.Aila is Kauko`s eldest sister.She lives in Keuru.She prepare for us christmas dinner.
She put big ham in her home oven and came our cottage for make potato and beets salada and meet ball.Two sisters helped her through peeling carat or cut vegetables.
After Aila come back I thoght about dinner.We boiled too much potatos.Rest is over 80.I decided potato salad.I took 15 potatos cut into small peaces and made mash.
Thin sliced onion.Boiled 5 eggs.Use mayonese and oil make salad. Yesterday I bought from fisherman in the Keuru shopping center small fish called Muikku.

Today I took off their head and made fry. And rice and miso soup.In the miso soup I put leek,zuccini,Chinese cabbege. Elena will come to Juvaskyula train with her brother`s son,arrive over 12 o`clock.
He goes to a cooker`s school,and work in Sushi bar. Elena call to Kauko that the train has no dining car so they are very hungly.
I made their lunch box.Using new year cooking box.It has two box.One is potato salad,tomato and fried Muikku,salted plum,umeboshi,cucmber,chikuwa(fish cake) with Ikura(salmon`s egg).One more box 2 kinds bread with margarine and cheese paste.And chrismas cocky.Kauko bring Bento and drive out.


Today`s my excercise. In Sauna Turn neck left and right. Bent neck left and right. Bent neck front and back.
Usually 9 times but in sauna I do it 50 times each. Go round front to right 50 times,to left 50 times.

Shoulder 50 times too much so I do 20 times. Shoulder up and down slowly 20 times. Shoulder front to back 20 times.Back to front 20 times. After Sauna Sitting style.From mizoochi(under the heart) to under belly 20 time s by both hands finger top. Massage down from mizoochi to under belly,up both side.Repeat 20 times.

Massage spleen start from right under to right upper,go left and after left down by left hand.20 times.Oliginally 100 times.
Massage knee by both hands to inside and outside.This is also 20 to 100 times. Massage footback.Left foot by right hand,right foot by right hand.100 times each.


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2013年12月
12月24日の日記。

2013年12月25日



八時におきる。まだ真っ暗。

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エレナ

24日の日記。 八時におきる。まだ真っ暗。真っ暗のまま一時間気功をする。 九時過ぎにエレナが起きてくる。パンにチーズときゅうりを載せた簡単な朝食を作ってくれる。
今日のクリスマスデ ィナーは、カウコの姉さんのアイラがしてくれたことをベースにエレナがまとめてくれる。 お昼に残り物を出す。黒パン、バター、黒胡椒入りチーズ、フィラデルフィアの塗るチーズ、またポテトサラダ、昨 日の残りのお粥に味噌汁の残りを入れて味噌味にする。ヨーグルト、ベリー。まとまりのない食事だがおいしかった 。 三時過ぎに両親の墓参りに行く。
東洋のお盆と同じで、クリスマスイヴは親の墓を供養するのがこちらの習慣。横長 の大理石にUUSOKUSAと彫られている。私がフィンランドに通うようになったのが1987年からだから、カウコ のお母さんには会っている。アイラの結婚式で歌を歌っていたのを記憶している。亡くなったのは89年だった。 いよいよクリスマス・ディナーである。机を移動させて拡張し、六人座れるようにする。
日本からの三人と、カウコ とエレナと、エレナの甥のアレクセイだ。 机の上には焼いたサーモンを適当に切って山盛りにしたものと、チーズを薄くそいでこれも小さな山盛りにしたもの 、きのうのマッシュポテト、生のサーモンをオープンサンドにしたものが載っている。これだけでもかなりのご馳走 である。 あとはキッチンのほうの棚にある。
四種類の野菜のペースト。これは市販品だ。にんじんのパテ、かぶのパテ、ポテ トのパテが白いのと黒いのと二種類。
昨日焼いたひき肉団子、サーモンのローストとスモーク。骨付きの豚腿肉は骨 をはずして、七八ミリ厚さ、直径20センチはあろうかという厚切りになっている。もうひとつ、ポテトとにんじん とビーツを小さな角切りにしたサラダ。エレナはこれにサーディンを入れるが、アイラは入れない。少しずつ家庭の 味がちがう。 あとは牛乳で煮たお粥と、いろんな果物を煮たデザートがある。アイラの友達が大きなクリスマスケーキを作ってく れた。
まず手元のサーモン二種類を食べて、次にハム以外のものをあれこれ味見してこて、三回目でハムと角切り野菜たっ ぷりとをとる。 飲み物はシャンペインアルコールありとなしと。こちらのアルコール抜きシャンペインは本物とおとらない。あと赤 ワインとビールとグレッギ。グレッギは市販品だがそれにレーズンとアーモンドを入れシナモンを振り、赤ワインと ウォッカを注いで飲むもの。 いや、すごかった。どれもおいしかった。
あしたまでおいておくから何度食べてもいいとこの日はいわれる。量もた っぷりある。 ディナーの終わるころ、突然サンタさんとトントゥがやってきた。サンタさんはわりと若そうな人が大きなひげをつ けて返送している。トントゥは若い女性で、すごい美形だった。あのコきれいだったなとしばらく話題になったほど だ。サンタさんからプレゼントを配った。女の子たちとエレナにはたくさん贈り物があった。

カウコもアレクセイも 三つ四つもらっていた。私にはムーミン村のにょろょのカップと、コンピュータバッグをもらった。 サンタさんたちが帰っていって、いよいよケーキになった。これも40センチくらいある豪華版である。
おいしかっ たが私には甘すぎた。こちらに来てからの「甘い生活」が問題である。 夜10時に教会へ行った。エレナは起きないので残りのメンバーだけ。教会へあがっていく坂道で、足の傷が激痛に なった。教会のミサの間じゅう、七転八倒して、といっても人にはわからなかったろうが、当帰軟膏を塗ってしのい だ。ルーテル派の教会で古くからの賛美歌と祈りをたんたんとこなしているみたいだった。
この痛みはこちらにきて からのパン、ご飯や甘いものへの警戒心の欠如があらわれたものだ。肉団子もほとんど残ってしまったが、みんなに 食べてもらうための工夫は必要だが、私はもうやめておこう。彼女たちが帰ったら減食して調整だ。教会からかえっ てからまたハムを食べたりケーキを食べたりしているが、流されていてはいくらでも食べてしまう。
夜「私の今年の10大ニュース」をまとめた。また長い一日だった。


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2013年12月
エジプトの雪景色には

2013年12月26日



びっくりした

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ロシア コラ半島のピラミッド

エジプトの雪景色にはびっくりした。スフィンクスもピラミッドも真っ白になっている。100年ぶりという。ヨルダ ンでもイスラエルでもとんでもい雪です。アメリカ、カナダでも台風で大停電、人も死んでいます。ここフィンラン ドはしばらく前に嵐が吹いただけで、あとは全般に暖かくなっています。ここも0度前後で雪はありません。雨が降 ったり止んだり。

ロシア北方にあるコラ半島では人間の手によって作られたピラミッド型の遺跡が発見された。これは約9000年前の もので、エジプトのピラミッドよりも2倍古いこととなる。 ピラミッドは東西に相対して存在しており、ヒュペルボレイオスの住人たちによって立てられたと見られている。も しかするとエジプトのピラミッドもこの土地から人々が移動した結果、建てられた可能性もある。エジプトのエドフ 神殿には、洪水のおきた北国ドゥアトゥンバから啓蒙された人々がやってきてピラミッドを建てたとある。彼らこそ 、エジプト文明の父である。ドゥアトゥンバは、古代エジプトの聖職者らによれば、「隠された世界の太陽がわが世 界の太陽と出会う場所」とされている。ドゥアト、というのは日の出前の赤い光線とも言われており、北緯65度、 ロシア北方で観測される。

25日の日記。 昼近くまで寝て、湖に行ったり森に行ったり。お昼はミルク粥。ミルクとシナモンをかけて食べる。ベランダに出し てあるハムやサーモンをとってくる。 きょうは何もしない日。書く事がない。 だがよく仕事をした。土屋さんのおくってきたインタビューの原稿を校正してメールで送った。健身気功の原稿を調 子よく書いた。12ページも送って長すぎるだろうか。 夜は肉団子を酢豚風にして、やきうどんを作った。 きのうのケーキと違って、25日に食べるデーツの焼きケーキを食べた。 コーヒーもよして、かなり節制したせいか、今日は足の痛みはない。 飯山さんのいう安部政権に対決できるのは両陛下だけというのに少し共感してしまう。それくらいわが普通の人民サ イドは無力なのだ。もっと議論してみたい。


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2013年12月
いまいるところのサウナ

2013年12月26日



とても本格的に見えて

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サウナ
いまいるところのサウナ。とても本格的に見えて、しかもインスタント。 サウナにおいてある英語の説明を写しておく。 箱の中に石がつまっていて、その石が常に加熱されていて、弐で追われていて、入るときには蓋をあけてちょっと加 熱してやれば強い蒸気が噴出してくるので水をかけてやればいいというだけのものですが、味わいはなかなか本格的 である。やさしい英語でほっとする。

INSTRUCTIONS FOR SAUNA STOVE
The stove is a instant stove,which is always on.The heat is storaged in massive pile of stove.Whenever the sauna is not used,the cover of the stove must be close in order to presurve energy.However when bathing the cover is open and the lower timer switch must be ajusted for required bathing time,giving the extra power for the stove. The upper switch regulaters only the preheating power and must not be adjusted at any time. Example You wish to have one hour sauna starting from 18:00. Walk into sauna 18:00 and open the cover of the stove.Use the lower switch to extra power,turning it for one hour(180゜ clockwise) Enjoy the sauna throwing some water on stones for hot steam. When leaving sauna,just close the cover of the stove. If the lower switch is still on,wait untill the time finishes,before closing the cover.


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2013年12月
26日もあまり行動していな い

2013年12月27日



森の中の道を入っていく

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フィンランドの森
26日もあまり行動していないな。 ケウルーとユヴァスキュラの間から森の中の道を入っていく。途中一件も人家がない。フィンランドの人は他人の生 活ぶりがわからないほど快適だと感ずる。同じ大家の持つ似たような小屋が近くにあって、昨日はサウナの中から明 かりが見えた。でも森をへだてて、相当遠くにある。それがお隣さんということになる。都会ではアパートで軒を連 ねる場合もあるが、田舎の小屋はどこもそんな感じで隣家が見えないようにしている。車で細い道をたどる。どの入 り口も私には見分けがつかない。 私は8時に起きて半分寝た状態で練功した。9時から健身気功の会報の原稿の続きを書く。原稿用紙でいうと48枚書 いて仕上げる。あと『健身気功200問』から十二三本訳すのがある。 昼はきのうの残りの肉団子の酢豚風と、サーモンの焼きうどん、サーモンのおじやと再加工品はかり。サラダ菜とか 切れてサラダができないのかつらい。パンとコーヒー。 店が昼すから四時までというのがクリスマス休みのあとだから、ちょっと出かけてトイレットペーパーとか、牛乳と か買い、カウコのお姉さんのアイラのところに借りていた食器を返すのと、こちらでは食べきれないものを持ってい った。材料費と多少の謝礼を渡した。アイラは「クリスマスにあげようと思ったのに今朝までかかってしまって」と いいながら手縫いの分厚い靴下をくれた。紺と赤と上のほうは白と緑の模様。はだしで行ったのでその場ではかせて もらった。カウコはお酒をもらっていた。 アイラのご主人はしばらく前にがんでなくなってしまった。すぐ近くの老人用住宅の中になんんか担当があって、そ の世話をしている。寝返りさせたりは一人でできないので二人でしている。お年寄りがボタンでよびだすと夜中でも かけつける。今日も朝五時まで仕事をして、それから編み物を仕上げたのだそうだ。帰りに車でアイラの行っている 老人センターの前をとおってもらった。立派な施設だった。 豚の残りを角煮ふうにしてみた。いったんハムにしているので難しいが、とろとろに柔らかくはなった。ねぎとか白 菜とか一緒に煮た。サーモンの雑炊、肉団子はまた出した。梅とマッシュポテトをつめた稲荷ずしを作る。みんなビ ールを飲んでいて赤ワインは私一人。まだ敏に半分以上残っているのを干してしまったらけっこう酔っ払った。エレ ナとアレクセイは今日の列車で帰る。みんなで送っていく。私は残って、片づけをしようと思ったが、そうとう酔っ 払っているので、サウナに入ってさましたが、結局寝てしまった。起きたら姉妹が洗物をしてくれていた。 張宇先生の娘のJoannaとfacebookがつながった。お父さんはfacebookはしてないみたい。伝言を頼んだら、もう 夕べお父さんと話して、よろしくと言っていたということだった。娘さん経由でもつながれたらありがたい。 健身の問答集の翻訳がやっと終わった。翻訳はらくらくなのだが、中身が薄いのが苦痛だ。みんなクリスマスはほか のことをしているようで、26日になったらどっと応答が増えた。明日は早く出てタンペレのムーミン博物館に寄る 。今夜はかばんに食料をつめないと。


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2013年12月
七時半に起きて

2013年12月28日



荷物を作る

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ムーミン博物館
2013年12月28日 27日。七時半に起きて荷物を作る。トマトのオムレツなど六個分で作って、彼女たちがきれいに平らげてくれる。 本当に気持ちよく食べてくれるのでありがたい。色気より食い気、というと悪口なるが。 ま、実によく働いてくれて、後片付けが早く済んだ。10時前には「来たときよりきれいに」というこちらの言葉と おりにきれいになった。 もう一度ケウルーのアイラのところに寄り、あまった食べ物とか砂糖とか届ける。三時間ほど走ったタンペレに着く 。市の博物館の地下にムーミン博物館がある。実は十数年前に一度来ているのだが、今回来て見て、ああこのすばら しい世界をまったく知らずに時間が過ぎてしまったと猛省した。日本の動画をいくつかみていただけで、原作の小説 を見ていなかった。今回『ムーミン谷の冬』を読んでみて、その深さにびっくりした。ここに来ようというのは私の 発案でなく,カウコが提案したことなのだが、まさにぴったりだった。 ここにはヤンソン自身の挿絵原画と、彼女が友人たちと作ったムーミンの家の模型だとか、スナフキンが釣りをして いるところなどの人形が展示されている。日本のムーミンの漫画として整っているが精神的深みのないキャラクター に比べて、主人公をなぜトロール〔おばけ〕に設定したのかが直接に伝わってくる。ヤンソンのことはもっと読んで からちゃんと書こう。 一路ヘルシンキへ。彼女たちは船に乗ることになっている。12,3階建ての巨大客船である。いつも乗って往復する のよりもずっと大きい。中にデパートもあるしサウナもあるし、カジノなどもあるし、たくさんのレストラン。乗っ ているだけで退屈しない。こちらを夜七時半に発ってゆっくりいっても夜中についてしまうが、そこで降りたい人は おろして、大半は船に泊まってゆっくり飲み、遊ぶ。朝八時から下船できて、二時ころまでに船にもどって、折り返 してくる。まあ主として船で遊ぶためのものだ。食べ放題のレストランの予約をしてある。品数をん十種類まで数え られるか。わたしはエストニア航路でもストックホルム航路でも何回か体験しているが、これは生涯の記憶に残るよ うな食事だ。食いしん坊のかの書らにはぴったりである。 タリンの古城を往復するのが腹ごなしという程度で、もう去年熟知しているタリン中心部の観光も含めて、おじさん は抜きに二人だけでしてもらおうという企画。七時半の出港なのに、五時には意気揚々と乗船して行った。 エレナの家に寄って新しい教室と事務所を見てもらった。もともと使っていたところの隣が空いたので、借りて自分 で内装した。いい空間に仕上げた。もともと私をここにおいておけば便利だし安上がりだ。そのつもりでいたのだが 、エレナがネットでホテルを探して、六泊で300ユーロというところを見つけてきた。さっき友人に3000ユーロと 間違って書いたが300ユーロだ。一泊6000円程度で、朝食バイキングがつき、プールつきサウナがつき、チャペル があって一日二回礼拝をしている。ここはソフィアという名前で、ロシア正教の教会が経営しているところなのだ。 正月二日からロシア人の団体でいっぱいになるが、それまではがらがらだという。事実、広大な三棟の三階建てホテ ルに今は三人しか泊まっていない。ヘルシンキの東方の市内なのだが、地下鉄の終点から少し距離がある。いつもは 一時間に一本バスが走っているが土日はない。急ぐときはタクシーを使うしかないが、雰囲気が田舎なのに都心まで は15分だ。 部屋は松林を隔てて一面の海である。部屋の中はカTシャツでいられるほど暖かいが、ベランダに食料品をすべて出 して、冷蔵庫がわりである。インターネットはホテルの名前と数字二桁でつながり放題。 カウコが帰ってから、ロビーで赤ワインとサーモンサラダをもらって食べる。そのあとサウナへ。私が入ったのが最 初で最後だった。プールは17メートルとか。柄パンツで平泳ぎ何往復かしたがやはりけっこうな息切れ。でてから 水着十数種類が選べるようにおいてあるのに気づいた。明日は戻ってきた彼女らと最後の晩餐だが、そのあとは食べ 物つきで二日までこもることになる。火が使えないので、パンとサラダの材料だけ仕入れねば。流し箱をつかって湯 を煮立てればマッシュルームとかブロッコリーとか程度は処理できそうだが。


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2013年12月
タクシーで普通は

2013年12月29日



地下鉄駅まで行くのだが

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ムーミン
タクシーで普通は地下鉄駅まで行くのだが、まわりの景色を見たかったので、ヘルシンキ駅までと言った。30ユー ロかかったが、湾岸の景色を楽しめた。駅に行ってとりあえず何万か換金した。駅の広いカフェはさんざんそこで仕 事をした落ち着いたところだったのだが、家具が全部入れ替わって、いかにも普通の駅の食堂の雰囲気になってしま っていた。電源だけは今でもそこここで入れられる。一回りして、入るのをやめた。 地下道をたどってストックマンの角へ。たくさん屋台が出ていた。ラップランドの帽子とかマフラーとか、焼きソー セージとか、占いとか、チーズだけ量り売りとか、あれこれ。普段港で商売している人がこのあたりに集まったのだ ろう。 ストックマンの裏のアカデミア書店へ。入り口に人だかりがしていると思ったら、なんとアカデミアの一角にスター バックスが。空港についで二店目だが、ここもえらい人気で並んでいる。やれやれ。料理本などチェックしてから二 階の喫茶店「カフェ・アールト」へ。ここも大変な込み方でどこも空いていないが、都合よく端っこの二人席の人が 立ったのでそこに滑りこむ。注文はいつも同じ。ザッハトルテとコーヒー。ザッハトルテは夏にファザール本店の喫 茶店で食べ、冬にはカフェ・アールトで食べる。それ以外は基本的に(ウィ-ンに行かない限り)食べない。ファザー ルはヨーロッパでも有数のチョコレート・メーカーである。カフェ・アールトのザッハは洋酒が利いている。ほとん ど甘みのない生クリームを大量につけてくれる。あちこちで試してからはもうここにした。年二度の不養生である。 隣の席の男性がナプキンを落とした拍子に読んでいたペーパーバックが落ちかけ、押さえ込んだとたん装丁がはがれ てばらばらになり、ページが散らばった。珍しいことがあるものだ。男性は「シット」を連発して拾い集めていた。 警備員の仕事でこの近くで働いているカウコに電話をする。五時に終わる。彼女たちは四時に港について自分たちで ホテルに行ける。最後の晩餐のレストランはまだきまっていない。ラップランド料理がいいかと思ったが、休みなの だ。 ライブで書いている。三時間後、彼女らのホテルにいる。キングアーサーのホテルと名前は立派だ。彼女たちはもう 一息とショッピングに出回っている。 アカデミア書店の喫茶店を出て、地下の売り場に行った。カードとか文房具を売っている。オーロラを背景に大鹿の シルエットが移っている絵葉書を何枚か買った。彼女らへのラップランドへのお誘いである。私の娘にはムーミン関 連のノートをいろいろ買った。息子は来年結婚してフィンランドに新婚旅行といっているので、フィンランドの地図 の絵葉書など。オーロラのやつは余分に買う。 一階で日本料理のなかなかいい英語のテキストが9ユーロで出ていたので、今回の説明にも役立つかと買う。 地上に出たところで仕事の済んだカウコから電話。ホテルの場所を大体聞く。 途中FORUMの地下に入ってSマートでバナナとかいろいろ買う。フィラデルフィアチーズを買おうかと思ったが、 マスカルポーネのほうがずっと安いのでそれにする。歯ブラシとかみそりを買う。駅で1ユーロ払ってトイレに入り 、カイサニエミへの坂をゆっくりと上がる。両側にガラスのピラミッドに緑の蛍光灯を入れたモニュメントが液をは さんでいる。そこまできたらカウコが向こうから走ってきた。今彼女らをホテルに送りに行ってこれから着替えに帰 るという。八時ころまでロビーで時間をつぶすことにする。 八時までは書いたり『ムーミン谷の冬』を読んだりしてすごす。近いからネパール料理に行こうということにした。 まあ悪くないが、私は工夫がたりないと思う。実はネパールやインドが気に入らないだけでなく、こちらの中華も日 本もそうである。エキゾティシズムに寄りかかって、味の探求をしていない。たいしてうまいものを食っていないフ ィンランド人ならだませると思っているならそれは違う。 二人とハグして別れた。カウコがタクシーまで送ってくれた。もう10時すぎだ。サウナをしたかったが9時で終わっ ている。ソフィア様だから品行方正なのは仕方がない。

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獅子舞
机の正面に小さな注連縄を飾る。その前に穏やか顔をして鈴をつけている獅子舞のほんの三センチほどの像を置く。 それで私の正月準備は終わりである。音楽がほしくなって、テレビの音楽専門のチャンネルを探して、ほとんどタン ゴをしている局を選ぶ。不思議なことに、フィンランドの人はタンゴをフィンランド特有のものと信じている。聞い てみればたしかにタンゴのリズムを刻んでいるが、中身は演歌である。恋々と、という歌詞が多い。バックグラウン ドとしては歌詞がわからいだけに抵抗がない。こちらの人は十五六歳からタンゴやワルツで男女の付き合いというも のを始める。今でも真夏には大ダンス大会が開かれる。私なども一応母からいくつかのステップと作法を習っておい て、ありがたい。タンゴで国民歌手は多い。前にCDを四枚ほどそろえたことがある。エストニア航路の名前になっ ているタンゴ歌手もいる。 ついでにいうと、古い流行歌の大部分がロシア民謡で、それもありがたい。たいてい知っている。歌詞はうろ覚えだ が、鼻歌でついていける。今も突然テレビからアムール河が流れ始めて、アコーディオンとバンジョーがついている ので感傷にひたってしまった。 部屋の片づけをしていたのだ。生ま物はみな外に出している。服は洋服ダンスにつって、下着とシャツと洗物は棚に 分ける。ツインなのでベッドは二つあるがひとつでは狭いので、真ん中のスタンドの置いてある棚をはずしてふたつ をくっつける。真ん中に縦に寝てははまるだけだから、斜めに寝ることにする。 ろうそくはたくさんあるので、手元のスタンドの金属の上にひとつ、ロビーから借りてきたろうそくたてにひとつ。 窓の下に棚があるのでそこに三つと燃やしている。カミ〔火と水〕という言葉通り、ろうそくと飲む水があればいつ も場を浄化しておける。あいたヨーグルトの蓋に水を張って、これも窓際においている。部屋の水分調整になるのと 、今はあまり陽が差さないが光が入ってくると天井に光の水模様を作ることを期待してのものだ。それでなくても水 面にろうそくが映っているだけで、小さな祭壇にふさわしい。榊のかわりに食堂の帰りにモミの小さな枝をとってき た。水も本当は目の前の海からくんでくればいいのである。 明日は日曜でサウナは休みである。毎朝二時間プールを公開しているのは日曜はやっているのだろうか。二往復泳ぐ のがしんどければ一往復にして水中歩行を二往復しようか。やっと爪立ちで口と鼻が出る深さだ。明日のミサにも出 てみよう。ロシア正教は儀式が華麗だし、グレゴリアンがすばらしい。なんか、この施設にはまってきた気がする。
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サウナ
サウナのことを書いたのはずいぶん前のことのような気がする。最近のお友達のために紹介しておこう。 普通の自宅にはサウナが必ずある。会社にもあって、よくサウナで会議をする。閣僚会議もよくサウナでしていたが 、女性閣僚、女性大統領かでてきてからは水着着用になって、不満な人もいる。少し前までは、普通に全裸ではいっ ていて、サウナで余計なことを考える人はいなかった。熱いので、自分の体と対話するので精一杯だからだ。まあだ んだん男女に別ありにるのは仕方ないが、寂しい気もしないでもない。公衆サウナはいまは完全に男女別である。 だがこうした都会のサウナは仮のものである。ランタ・サウナというのは水辺のサウナという意味で、田舎のサウナ はサウナから出てくればそのまま湖にとびこめる。海辺にも作られる。とにかく18万8800の湖があるから、600 万人で分け合っても30人でひとつの湖を分け合えるわけだ。じっさいフィンランド人はお互いに顔を合わせないよ うな工夫をして、隣家が実際には近くても森が間にあるとか、岬をへだてているというふうに作るのか普通だ。自分 の別荘だったり、貸し別荘だったりする小屋はどこにでもあって、いつも貸し借りされている。 フィンランドを代表する樹木は白樺である。白樺は母の木とよばれている。そのかなりの部分の理由は、薪になって サウナを燃やすためてある。白樺の森が炎になる。その炎が人格化されて、話題になる。ローリエというとあまりに もとの発音と違ってしまうが、そんなふうなものと思ってほしい。火加減ということだ。「いいローリエでしたか」 というのがサウナで最初に交わされる挨拶なのである。それは白樺の恩恵を確かに受けましたか、という意味でもあ る。まずローリエがある。そして水がある。ローリエに水をかけて、火と水が出会い、蒸気の姿をとって人の肌に働 きかける。そのとき人は湖と周りをとりまく白樺の林に感謝するのである。 水を投げるたびに、上の方から温度が降りてくる。次第に足まで達する。これを繰り返すことをサウナに入るという ので、日本でいくらフィンランドサウナといっていても水を投げさせないのではサウナではない。代わりにテレビを 置いたりしているのは著しい退廃である。フィンランドで火と水の対話の中で無心になっていくよりは、日本のサウ ナの中でテレビに抵抗して無心になるほうが要求は高い。 何に水を投げているかというと、キウアスという川の石を積んだものである。白樺を燃して、キウアスを暖めるので ある。場合よっては石が文字通り真っ赤になるまで温めることもある。この石の暖め方でいろいろなサウナがあるの だが、それはまた別の話だ。この石に水を投げてサウナは成立する。水が冷たくて石の火が足りないと生ぬるいサウ ナになってしまう。それこそ火を起こした人の恥である。ふつうは蒸気になりやすいようにお湯をかける。 どのくらい温まっていたいかは人によって違う。三回くらいで外へ出たくなる人もいるし、十回投げてももっとした い人もいる。だが、温まるだけではまた半分なのである。温まった体を湖に投じることがもう半分。それでこそ白樺 に囲まれた湖に帰れるわけである。青い空、白い雲、かぜにそよぐ白樺を見ながら水に浮かぶ幸福!! 火で気を最大限に挙げる。水で一気に気を落とす。じつはサウナは気功なのである。白樺とその火と、湖に助けても らって、確実に気を回らせることができる。 このサイクルを何度か繰り返して終わるのが普通だが、その間にビールを飲んだり、ソーセージをサウナの火とつな がっている暖炉の火で焼いたりして食べるというと、少し気功とはずれてくる。ま、いろいろな入り方をしていいわ けだが。サウナの次の間でのおしゃべりというのが最も楽しいひと時である。 昔は焚き付けに新聞紙を使ったりしないで、白樺のはがした皮を使った。なぜかというと、灰を大事にして、灰も、 ここから出るタールも大切な薬として扱われたからだ。いまも白樺のタールの匂いをつけたシャンプーや石鹸はこち らではありふれている。また春先には白樺から出る樹液をとって、これも薬として大切にした。 サウナについて基本的なことを書けといわれれば、こんなところだ。 人が出た後にトントゥという小人がサウナに入りにくるということはたいていの人が信じている。足音は聞いたこと があるという人は大部分を占めている。親たちは「だからサウナでおしっこをしちゃいけないんだよ」と子供たちに 言うのである。


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2013年12月
朝起きたら足が痛い

2013年12月30日



疲労感も強い

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浜 矩子
29日。朝起きたら足が痛い。疲労感も強い。食堂のある母屋に行くのがやっとだった。これは前日歩きすぎたため に違いない。鍛錬と思ってなるべく歩いた。駅からストックマン、アカデミア書店の各フロア、Sマート、また駅の トイレ、カイサニエミ、彼女たちのホテル。三時間くらい歩いたか。いっぺんにやりすぎた。今日は自重して寝てい よう。 朝ごはん前に教会へ行ったが(建物があるわけでなく部屋のことだが)閉まっていた。日曜のミサをやる時間なのに。 ひょっとしてクリスマス休暇とか? 洗濯をする。手洗いで靴下を二つ、Tシャツ,体操服のズボン。ベランダの干し場に干す。あとはひたすら寝た。途 中合計で30分ほどネットを見ただけで断続的にねる。四時ころカウコから電話があって、もう帰るばかりの彼女た ちを挨拶させてくれる。一路平安。 成田空港で買ってきた浜矩子の『誰が地球経済を殺すのか』を読み始める。以前から注目していたがアホノミクスを 言い出してから余計読みたくなった。古本が1円でいろいろ出ていた。帰国したら集めてみよう。 音楽だけのテレビチャンネル(画像はたまに静止画像が変化するだけ)をつけっぱなしにして、本を読む。二重窓なの で波の音は伝わってこない。開ければ海辺の雰囲気になるが少し寒い。 夕方まで寝たのでおなかが減らない。11時ころになって昨日食堂から持ち帰った薄切りトーストにバターを塗った のを食べる。きょうはこれとアールグレイだけ。明日は少し買い物をしてこよう。 足の痛みはよくなったが、今度はひざが痛い。寝相が悪かったか。疲労感はだいぶ取れた。


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2013年12月
おそめに朝食に行ったのは

2013年12月31日



そのままバスに乗る気だった

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フィンランドの赤松の森
おそめに朝食に行ったのはそのままバスに乗る気だったからだ。今日は工事の人もいたし、ホテル側も一人というこ とはなく、四五人がいて、コック長らしき人もいた。10時前なのに自分たちも食べて、片付け始めた。掃除のチー ムも入ってきた。コーヒーを紙コップのほうにして、ロビーへ持っていって飲んだ。ここは温度が低くていけない。 浜矩子を読むうちに10時39分のバスが来た。2ユーロ40。海沿いの赤松の茂る道をずっと行った。 ずっと回り道をして、いろんなとこで人をひろって行った。ひょっとしたら日本の田舎のバスと同じように特に停車 場というものがなく手を挙げている人がいれば止まるのかも知れない。そしてヴォサーリの地下鉄駅に着く。そこか らヘルシンキ駅に出られるが、今日は地元観察をする。 左手に降りれば地下鉄だが、右手のショッピングセンターに入る。ヘスバーガーはこちらのモスバーガーみたいなと ころで、マクドナルドに対抗している。サンドイッチのSubwayもある。SEIKO QUARTSという店もある。 NISSENというのが何かと思ったらメガネ専門店である。Lifeというのもあちこちにある健康食品店だ。tiimeriとか Tigerというのもあちこちで見かける雑貨屋だ。LindexとかSepala(aは上にテンテンがつく)もどこにでもある洋服 店だ。都会らしさの最小限という感じの店揃い。三条寺町と同じようにアーケードにベンチがあって、お年寄りがい つも坐っている。そういえば杖をついている老人が多い。こちらも杖がほしい。 地下が全部Sマートになっている。ヨーグルトと牛乳と、なぜかエストニアから入れている安い水と(エストニアでは いつものんでいる「サーレマー」)、チリ入りのツナ、オイルサーディンなど買う。タイのトムヤムクン味のカップ麺 なども買う。贅沢をしようと思っても10ユーロは超えない。向かいにALKOがあるのを見つけて入った。ALKOは 国営の酒屋さん。さんざん探してスペインのカステロ・モンテリーという赤ワインと栃木の北冠の特別大吟醸の二合 瓶をお正月用に買う。ふたつで900円。 Chaoというコーヒーショップに坐った。ここのコーヒーもまずかったな。スターバックスに負けて当然だよ。心が こもっていない。浜矩子を読み上げる。いろいろ考える。「協調的分権」の考え方にはまったく賛成である。もっと 読んでみたい。 二時半のシャトルバスに乗って戻る。帰りはあちこちに寄らずまっすぐに10分で着いた。お金を払おうと思ったら 後ろのドアを開けてくれたので、そのまま降りたら行ってしまった。ぴったりの小銭を用意していたのに。 六時半になったのでタオルを持って出かける。赤ワインの小瓶を一本と缶ビールを一本。赤ワインはサウナの前に、 ビールはサウナの後に。オリーブも10粒ほど持ってくる。地下で赤ワインを飲んでいたら、騒がしいロシア人の四 人組の女の子があれこれ入り口を探して「あたしたち泳ぎたいの」といっているから「こっちだよ」と教えた。アラ ブ人らしい子連れの夫婦が来て入っていく。赤ワインを干してから入る。ゆっくりシャワーと三往復して、中でマッ サージをする。ここもインスタントサウナの大規模なもののようで、何十分かごとに蓋がしまってしまう。またボタ ンを押すと開く。誰も入らないときは冷えないようにしているのだろう。三回入ってからビールを飲む。また入る。 しまった。ビールを飲んではプールは無理だ。すでによれよれである。二時間たっぷり味わった。最近はカウコもせ いぜい15分くらいで、こういうしつこい入り方をしない。 もどって食事をする。ワインとビールとオリーブでもう半分住んだ感じ。タイのトムヤムクン味のインスタント麺を 試してみることにする。ドアの向かいに電子レンジとポットがあるので、自分のキッチンのような感じだ。 読みかけの『秘録陸軍中野学校』にもう一度とりかかる。


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